内容説明
秀吉の天下統一を支えたといわれる黒田官兵衛。戦国の世に名軍師として辣腕をふるい、「天下を狙っていた」という説もあるが、これらはすべて創作上での話。じつは史実の官兵衛は秀吉から遠ざけられ、天下を狙っていた事実もなく、そもそも「軍師」でもなかった……官兵衛をはじめ戦国軍師たちの真実がわかる、本当の歴史を知ることができる1冊!
目次
第1章 じつは秀吉から遠ざけられていた(家康よりもよっぽど危険視されていた―隠居を願い出て主君の警戒を解く もとは信長の指示で秀吉についただけ―家臣ではなく部外協力者として仕えた ほか)
第2章 全能な軍師というより優秀な君主だった(主君には謝れば済むが、家臣や領民は別と考えていた―家臣や領民のほうが強い立場にあった! 筋をとおす義理堅さも持っていた―主君を見定める力量が確かだった ほか)
第3章 名軍師も一番の悩みの種は人間関係だった(裏切ったことはないが、裏切られたことならある―吉川広家との「ギブ・アンド・テイク」 人生最大の痛恨事!友を信じて馬鹿を見た―あまりにも大きかった一年間の幽閉 ほか)
第4章 実際の戦国軍師像と官兵衛の戦歴(戦国時代には軍師という役職はなかった―それでも「軍師はいた」といえるワケ 軍師のイメージは江戸時代以降につくられた―モデルは三国志の諸葛亮 ほか)




