内容説明
男たちが求めたのは友情?冒険?最後の恋?
男、六十歳。忘れかけていた青春時代の思い出と“人生最後の恋”を求めて――。
数十年ぶりに再会した幼馴染み三人組、定年退職した昌二、現役の探偵・三郎、陰のある会社役員の誠一郎が、ある富豪の遺産の秘密を知るオウム「オードリー」を探して東京の街を彷徨い歩く。
その過程でたどる“あの頃”の記憶――お笑い三人組、バイタリス、MG5、カミナリ族、缶ピー、東映フライヤーズ、スバル360、街頭詩人、Oh!モウレツ、ゲバゲバ、「あの時君は若かった」、ジェットストリーム、「夢で逢いましょう」……。
男たちが探し求めたのは友情? 冒険? 最後の恋?
六〇年代から七〇年代の空気が現代に甦る、直木賞作家の長編“ノスタルジック・ミステリー”。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Masakazu Fujino
5
テレビドラマのような📺。私より少し年上世代の60歳(還暦)ドラマ。2019/11/26
こまちゃん
3
小生よりもちょっと上の団塊の世代3人組の物語。舞台はおそらく三田の魚籃坂下界隈、町工場と商店が混在していた時代。3丁目の夕日の街といえばわかりやすいか。ストーリー自体は、昭和の回顧録なのだが、ご都合主義が目立ちすぎて、出来過ぎというのはご愛嬌。ただただノスタルジックに浸ってくださいというのが作者の意図であろう。ちなみに、小生もスーパーマンは覚えているけれど、幼稚園の頃だったと思う。2015/02/14
nyanlay
2
うーん、設定は面白いけど、だらだらと長く続く物語。登場人物も結構多くて、ついていくのに一苦労。昌二さんと尚子の関係もあっけなく終わっちゃうし・・・。定年した後ってこんなにブラブラしていられるの?2014/08/12
Katsuya Ugai
1
これは面白かった。 過去を振り返るのはあまり好きではないけれど、過去があるから現在がある。 還暦を迎えても元気でいるぞ、と思いました。2015/05/21
Yunemo
1
年を取ると雑用が増え動作が鈍くなる、若い頃と同じことをやっていても、時間がかかるから、退屈や寂しさに悩まされている暇がない。本当ですか。安全な生き方という正論とそこから逸脱する蜜の味。この二つが相まみえている中を生きるのが面白い。この解釈には唸らせられます。還暦を迎える方々の思い、また年齢に煩わされずの生き方、ちょっと考えなくては。そろそろバックミラーを見て、それから前を向く、バックミラーを見てるだけで終わらせたくないですよね。元気が欲しいときに年寄りの言うことを聞くことが必要かな、ちょっと感じて読了。2014/08/16