内容説明
半身麻痺から悲願の試合へ!夢現・涙の軌跡。
県No1のバスケット選手だった15歳の田中正幸くんを襲った脳動静脈奇形による脳出血という悲劇。
奇跡的に一命は取りとめた。
しかし右半身は微動だにせず…。
意識を取り戻したその日から始まった苦闘の日々。
「再び試合のコートに立ってみせる!」
そんな強い強い夢が、驚愕の復活を生んだ。
利き手ではない左手一本だけのシュート…
これはまた、チームの夢まで呼び込んだ!
夢現…夢を現実のものに。
本書はこんな1167日に及ぶバスケ男子の軌跡。
新たな挑戦(パラリンピック)に向けての近況も収録した。
話題の作品の文庫版を電子化。
目次
PROLOGUE いつか、きっと、夢あればこそ。
1 生還
2 縁
3 帰還
4 希望の光
5 勇気
6 左手一本のシュート
7 一枚の写真
EPILOGUE 左手一本のストローク
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bakumugi
10
ドラマで観て良かったので読んでみたが、本でも泣いた·····。中学で県選抜に選ばれるハイレベルのバスケット選手だったのに、高校入学式直前に突然の病に倒れてから復活までの記録。周囲の関係者にとても細やかに取材していて、本人の人柄の良さと想いの強さがよく伝わって感動できる。「乗り越えられない試練を神様は与えない。乗り越えられる試練を神様は与える」。その後の彼の大学入学の年が東日本大震災。今はパラ水泳で高みを目指しているらしい。ほんと前向きで凄い。ちっちゃいことでクサってないで、しっかり生きなきゃな。2020/06/25
ハルキ
8
県ナンバーワンバスケプレーヤーが高校入学前に脳出血により、右半身不随に。そんな中でも、もう一度バスケをするという夢を持ち強く生きていく、田中正幸さんのお話。アンビリバボーで見て、めちゃくちゃ感動したが、テレビでは語られていなかった病院の先生や学校の先生など関わってきたいろいろな人が出てきていて、より深くさらに感動した。諦めず努力し続け夢を叶える。自分なら挫折しそうな事だが、ここまで強い気持ちを持って生きていく力はほんとにすごい。勇気をもらえる1冊だった。2023/01/03
あきさお
2
感動しました。逆境にくじけず、ひたむきバスケと向かいあう姿に勇気をもらいました。2014/04/30
oko1977
1
- 脳動静脈奇形。動脈→毛細血管→静脈で通常流れる血が、毛細血管を経由しないことで出血する病気。基底核部が出血場所。ここはめずらしい。 - 保続。同じ言葉を繰り返す障害。 人生三分割。良いこと三分の一、悪いこと三分の一、平凡なこと三分の一。2024/01/10
TSUYOSHI_K
1
将来を嘱望されたバスケ少年を脳内出血が襲う。一命を取り留めるも右半身不随の体に。その日から高校最後の公式戦で復活のシュートを決めるまでの1167日間を追ったノンフィクション。主人公の姿勢や努力は言うに及ばず、家族、医療関係者、中高の先生、チームメートなど彼を支えた周囲の人々の姿が丁寧に描かれているのが素晴らしい。それによって彼の体験は彼らみんなの記憶となり社会に語り継がれる物語となった。彼、田中正幸の高校時代を広範囲に亘る取材で余すところなく記した著者のスタイルも好感がもてる。2020/03/20
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