内容説明
大人気“神”講師の数学ワンダーランド! 数学の歴史はイノベーションの歴史。天才数学者の発想に学べ!文系のための読んで楽しい数学のはなし。 詰め込み式の受験勉強とは無縁、本当の「学問のおもしろさ」を学べる早稲田大学高等学院。生徒から絶大な人気を誇る授業のエッセンスを一冊に凝縮!
目次
第1講 「数」というイノベーション
第2講 生きるための発想―ピタゴラスの定理
第3講 2次方程式という大発明
第4講 天才は、直観を信じる―ケプラーと微分積分
第5講 もう騙されないための「統計学的発想」
第6講 数学を学んでも論理的にはなれない
第7講 数学の天才を生んだ「江戸時代」の秘密
第8講 「無限」で思考力を鍛える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
26
ゴシ太本。数学が得意な文明は、単純にする(023頁)。わざと難しくすることの愚。ピタゴラスの定理は彼が生まれる前から知られていたようだ(041頁)。氾濫は困ったことではなく、これを利用して農作物を作ったという発想にも学ぶ点がある気がする(044頁)。積分は面積や体積、微分は接線の傾きを求める(079頁)。最頻値は民主主義システムと結びついた数字(108頁)。こういう説明は初めて知った。 2015/03/06
Sato
11
コラムちっくな内容で雑学的な知識を披露しているような感じでした。数学界や数学的なロジックみたいなのに対しての不満も出てちょっとタイトルからはずれてるのかな~2017/02/15
Nissy
8
高校生の娘に数学を教えるため、最近数学の参考書を見たりしていたのですが、読み物として本書を手に取りました。図形問題で補助線を引くのは「ひらめきでも何でもありません、慣れです」という件が面白かったです。2019/05/11
majiro
7
「熱狂の講義」とか書かれていて、すごく特別な内容を期待しちゃったんだけど、最近増えてきた、一般の人も楽しめるエッセイ風数学史という形にまとまっていた。講義の方は本当に熱狂しているのならば、動画でいいから、見てみたいもんだ。2015/11/06
透馬なごみ
5
受験生時。題名と内容が微妙に異なる印象。内容自体は難しい内容ではないので理解できました。カバーの最初の折り返しの部分に「ド文系ほど、ハマる」とあるのですが、中身を読むと理解しました。昔の数学は今の数学みたいに専門分野ではなく、身近で、考えたい、考えざる得ない人たちが数学分野を拡げていたのだな、と。弁護士の人だったり、領主の人だったり、寺子屋の先生だったり。アマチュアの人が大勢いて、まさにリレーだな、と。数学って学ばされているという感覚が本当に強い。でもこういう本を読めば読むほど、学べるということ、それが≫2015/03/09