内容説明
日本人の知らないところで日本の命運を決める重大な事件が起きている。中国が今後もアメリカのドル資産を購入することで、とりあえずドル体制を助けることにした。「中国は破産しかかっているアメリカのドル体制に組み込まれることによって、ドルの罠にはまった」と言われているが、同時にドルにペッグされることによって国際通貨としての地位を確立した。ペンタゴンの分析家たちは、アメリカが二度とアジアに出ていくことはないと見ている。これから北東アジア、東南アジア、中東にかけて大混乱が起きることは避けられない。日本が必要としている石油や貿易のための海上輸送路が大きな影響を受ける危険がある。そういった大激動の予測にもかかわらず、アメリカはむしろ静かに孤立主義に立ち戻ろうとしている。
目次
第1章 アメリカと中国の通貨財政同盟が成立した(誰がドル体制を守ったか 金融スキャンダルがすべて暴かれた ほか)<br/>第2章 日米の相互信頼が消えていく(日本政府がアメリカとの約束を破った アメリカは通商貿易戦略に力を入れる ほか)<br/>第3章 集団的自衛権は幻である(先端兵器が対日戦略を変えた 中国の防空識別圏は軍事力の弱さを示す ほか)<br/>第4章 先端技術と核の新しい対決が始まる(通常兵器によるアメリカの戦略は崩壊した レーザーでミサイルや砲弾を撃ち落とす ほか)<br/>第5章 二〇一六年、アジア大混乱が始まる(石油が日本に来なくなる 中国はアメリカに代われない ほか)<br/>第6章 日本の国家主権を取り戻す(ヨーロッパはなぜアメリカを恐れないのか 「昭和憲法」では新しい世界に対応できない ほか)
感想・レビュー
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モモのすけ
Yoshihiro Yamamoto
Kazuo Ebihara
長南 徹
jack