内容説明
神殿で巫女姫として一生を終えるはずだった王女セシアラは、同盟の証として北方の新興国ヴェルマに嫁がされる。緑の瞳と「ある力」ゆえに心を閉ざす王女を待ち受けていたのは奔放に生きる少年王。婚姻の日、力は二人に決裂をもたらした。少女と少年の運命は……。第４回Ｃ★ＮＯＶＥＬＳ大賞受賞作に、ノベルス未掲載短篇「幸せの約束」を収録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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10
初読みの作家さん。最初はいろんな意味でノベルズっぽいから最後まで飽きずに読めるかすこし不安だったけれど、セラが自分や生死と向き合って変わってゆく様子や、ふたりの距離が縮まってゆく様子は瑞々しくて微笑ましかった。主題がロマンスなので戦争のくだりはやや取っ付けた感が否めないけれど、それでもやはり展開は王道だったので想像以上にハラハラ読めておもしろかった。終始お互いがよそ見をしない一途な関係がとても印象的。設定や物語の展開が似ている高殿円『プリンセスハーツ』を読み返したくなった。著者の他作品も読んでみたいなあ。2015/12/20
紅羽
10
借り物。読後感もほんのり甘く、素敵な作品でした。短編も併せて読むと、より作品世界に浸れます。素直になったテオが可愛く思えました。2014/03/04
ホシナーたかはし
7
ジャケ買。王道すぎる物語ですが、最後まであきもせず読み終えました。ツンでデレル少年王とクールでデレル王妃さまのなれそめからすれ違い、そしてデレルまでを書いてます。読み終えた時、「聖女の結婚」読了時に言った言葉をまたいう羽目になるとは。はいはい、ごちそうさま(苦笑)2014/03/12
cgatocairb
5
再読(新書→文庫)ー収録された短編が読みたいので購入。本編は新書で読んだ時は面白かったが、デビュー作の粗が目立つ。翡翠の封印いらなくないか？話に絡むには掘り下げが足りないし物足りない。登場人物達は面白いので、周囲と関わりながら主人公達の恋愛成就話で良い。セラの描写は丁寧だが、テオの対応変化の掘り下げが足りない。2015/02/06
空太
5
表紙の美人さんに惹かれて購入(笑)セラ様もテオ様も不器用だなぁ(笑)と思いながら読んでおりました。セラ様がどんどん人間らしくなっててミリィナイス！ってなってました。けど、全体的にそんな読みごたえはなかったかなぁ…二人が幸せになったようでそれはよかったですけど(ハッピーエンドが好きなのです～笑)。2014/05/06
