内容説明
無期囚としてカリフォルニアで収監されて二十八年余り。「朝日歌壇」の常連として知られる歌人
が父母への思慕、故郷への憧憬、刑務所内の生々しい日々を短歌とエッセイで綴る獄中記。
目次
EAST DORM
忘れえぬ監督者
PRUNO(米国監獄式どぶろく密造法)
鮨が喰いたいナ…と思った
忘れざる同居人
TOP RAMEN
獄中セックス・スキャンダル
禅ガーデン
SALEM THE CAT
監獄日誌
コリアン(韓国人)
THOUGHTS
『ホームレス歌人のいた冬』に寄せて
母に捧げる短歌
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たぬきごんべい
16
日本の獄中はホリエモンやら山本譲司氏、安部譲二氏などでなんとなく様子は知りうることが出来ましたが、この本はアメリカの獄中記です。文章力もあって面白く読めます。看守に精魂込めた花壇をボロボロにされたり、水槽で飼育していた魚を殺されて看守が酷いと憤ってますが、自分はそうは思わない。どんな理由があるにせよ、殺人と殺人未遂の2件の犯罪で服役してるのだから被害者のため、被害者家族のために全ての楽しみを捨てて一生償って欲しい。 ★3.02019/06/26
犬養三千代
7
獄中からの手紙。アメリカカリフォルニア州の刑務所に収監されて40年近くになる歌人の随筆と短歌。 毎週月曜日 楽しみにしている歌人の一人です。 今回は刑務所の暗部をさらりと描いています。 最終章の母上への絶唱、そして何より自己を見つめるもう一人の自分がかいまみえて心を打つ。 名はあらず ジ 十字架(クロス)にバンゴ2017/11/08
猫子
5
海向こうGlass Heartの声を読み 我の感嘆届けと願う2014/03/06
このみ
4
朝日新聞紙上の「朝日歌壇」でよく見かけていた名前だったので、書籍が出ていて驚く。この本は「LONESOME隼人」に続けて2冊目の書籍とのこと。その1冊目を未読なのでふわりと読む。獄中から詠む歌。海の向こうカリフォルニアの獄中ただ1人の日本人としての長期服役囚の日々を、自歌の背景として説明している。「我を待ち八十四年の人生に 三十六年待ち逝きましぬ母」2018年頃を最後に朝日歌壇での掲載がない。環境に変化があったのだろうか。「『ホームレス歌人のいた冬』に寄せて」の章のジャーナリストとの遣り取りが興味深い。2026/06/23
sasha
3
朝日新聞の「朝日歌壇」で話題になったふたりの投稿者のうちのひとりが本書の著者である獄中歌人・郷隼人。もうひとりの投稿者であるホームレス歌人・公田耕一が詠んだ歌には心を鷲掴みにされたが、この人の短歌には何も感じられなかったな。1作目の歌集は未読だけれど、本書に掲載されているいくつかの短歌でそう思った。獄中記って少なからず自省や悔恨が記されているものんんだが、本書は「アメリカの刑務所って結構自由なんだな」と思ったくらい。殺人と殺人未遂で終身刑という自身の罪についてどのように向き合っているのかもなかったわ。残念2015/06/06
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