内容説明
本書は、さまざまな演奏者・指揮者によるCD(レコード)を徹底的に聴き比べます。対象となるのは厳選された四曲。聴き比べの目的は、名盤を選び出すことでも、演奏者・指揮者の優劣をつけることでもない。あえて、印象批評を前面に押し出し、同じ曲を徹底的に聴き続けることで、その曲のもっている「本質」をあぶり出すことを目指しています。異色のクラシック音楽論であり、音楽とは何かを問い直す。(講談社選書メチエ)
目次
第1曲 ヴィヴァルディ『四季』“春”―演奏家のエゴの痕跡(『四季』とは何か 大指揮者は大きな城を建てたがる ほか)
第2曲 ベドルジフ・スメタナ『わが祖国』“モルダウ”―内容を再現したがらない指揮者たちの反抗(“モルダウ”とは何か 「本場」指揮者たちの演奏史 ほか)
第3曲 ベルリオーズ『幻想交響曲』―自我の中で展開する私小説(『幻想交響曲』とは何か 達者な、しかし空虚な ほか)
第4曲 ムソルグスキー『展覧会の絵』―時間的経験と肉体的経験(「展覧会」という名の時間と空間 指揮者たちは何が欲しいのか)



