幻冬舎文庫<br> 帝都東京華族少女

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幻冬舎文庫
帝都東京華族少女

  • 著者名:永井紗耶子【著】
  • 価格 ¥721(本体¥656)
  • 幻冬舎(2014/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344421547

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内容説明

明治三十九年の東京。千武男爵家の令嬢・斗輝子は、住み込みの書生たちをからかって遊ぶのが楽しみだが、なぜか帝大生の影森にだけは、馬鹿にされっぱなしだ。そんな二人が参加した夜会で、殺人事件が起きた。嫌疑がかけられたのは、斗輝子の祖父・総八郎。影森と斗輝子は、総八郎の疑いを晴らそうとするが――。異色コンビが活躍する爽快&傑作ミステリ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

61
華族の令嬢と書生の一種のバディものミステリー。鹿鳴館の華やかな舞踏会のオープニングが魅力的。政界にも力を持つ男が突然死んだ。病死として決着がつけられたが実は毒殺だと確信している令嬢と書生は反発しあいながら謎を解いていく。時代の雰囲気や人間関係、当時の階級意識などが丁寧に描かれているが、書生の父は終盤にチラッと姿を見せるだけとか続編を読みたい気分で読み終えた。 『華に影 令嬢は帝都に謎を追う (双葉文庫)』とタイトルを改めて昨年末出版されたようなのでたぶんシリーズ化するかも、というかしてください。2022/07/03

七色一味

37
読破。物足りないというか、中途半端と言うか。あらすじ的にはとある夜会で発生した殺人事件が主軸になるのでミステリー仕立てなんですが、これに関してはそれほど難解な謎解きもなく、かと言って書生とお嬢様のふたりに、「コンビ」として何かあるかというと、これも特筆すべき出来事もなく、じゃあ、華族のお嬢様のセレブな生活が余すことなく書かれているかというと、それも「どうなの?」と言う感じで、どっちに行くんだよ!的な、変なところでモヤモヤとした作品でした。もう少し、すっきりしないもんかしら…。2014/12/10

らむり

33
明治の華族を舞台とするミステリー。あまり面白くなかった。2014/03/18

Haru

27
明治末期から大正にかけての物語が好き。華族制度が出来てからの、身分や貧困の差がはっきりしているのにその実爵位が買えたり、にわか成金が生まれたり。意識の上での身分制度の崩壊は進み、平民や貴族の境界線は強固にみえて、曖昧。そんな混沌や猥雑さと対照的な、文明開化の明るさと華やかさ。そんな時代が堪能出来ました。まぁ、皆さんが書かれているように、背表紙の「祖父の嫌疑を晴らす爽快ミステリー」ではなく(笑)、成り上がり男爵のおきゃんな孫娘が、関わりを持った殺人への興味を晴らすべく、色んなところに顔を突っ込む話ですかね。2014/05/25

カピバラ

26
書生のくせに生意気だわ〜き〜っ!というくだりは、「謎解きはディナーの後で」っぽいなーと思ってしまった笑。ミステリーのひねりとしては、やや意外性に欠けるという感じかなー。華族としてのしがらみやプライド、生意気書生の出自などがからんで、なかなかラストは味わい深かった。続編はあるのかしら?祖父が食わせ者でしたな。2014/03/29

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