小学館文庫<br> 街場のマンガ論

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小学館文庫
街場のマンガ論

  • 著者名:内田樹【著】
  • 価格 ¥671(本体¥610)
  • 小学館(2014/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094060218

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内容説明

日本マンガと日本人を身びいき目線で論じる。

「これほど好きなジャンルは他にない」と語るマンガびいきの著者が、世界に誇る日本マンガについて熱く語る! 『エースをねらえ!』から、男はいかに生きるべきかを学び、『バガボンド』で教育の本質を見いだす。手塚治虫の圧倒的な倫理的指南力に影響を受けた少年時代、今なお、読み続ける愛すべき少女マンガ…。
 日本でマンガ文化が突出して発展した理由をユニークな視点で解き明かす。巻末には養老孟司氏との対談を収録。言語としての日本語の特殊性と「マンガ脳」についての理論には瞠目される。マンガは、どれほどビッグビジネスになろうとサブカルチャーに踏みとどまって、その代償として自由を享受してほしい、と願う著者の「愛と敬意」のマンガ論である。

目次

第1章 井上雄彦論
第2章 マンガと日本語
第3章 少女マンガ論
第4章 オタク論・ボーイズラブ論
第5章 宮崎駿論
第6章 マンガ断想
第7章 戦後漫画家論―戦後漫画は手塚治虫から始まった‐対談・内田樹 養老猛司(司会・菊地史彦)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

41
内田さんのマンガ愛(含む少女マンガ)が感じられるイレギュラーな街場本。前の奥さんや娘さんの指導(?)で少女マンガを読み込んだというエピソードに人柄が現れます。BLマンガの生まれた理由やアメコミが示すもの等、独自の解釈につい引き込まれました。巻末の養老先生との対談も秀逸です。2016/01/23

瀧ながれ

28
タイトルの通り、著者が新旧のマンガについて書いたものを集めた一冊。井上雄彦の作品、特に『バガボンド』について、<短期間に一気に「おとな」になる><「おとなにならないと、死ぬ」という/「ビルドゥングスロマン」>であると語る。マンガを読むときは、図像と音声を即時的に並列処理している。少女マンガには、現実の音声と内的独白のほかに、もうひとつの発話水準が描かれている。など、興味深く読んだが、ボーイズラブ論は頷けなかった。ボーイズラブにあまりアメリカが出てこないのは、単に西欧のほうがロマンチックに見えるからですよ。2015/12/30

佐島楓

27
読んでいる間中、とても楽しかった。ウチダ先生のクリエーターに対する並々ならぬ敬意がじんじん伝わってきました。第二章「マンガと日本語」には納得。日本でなぜここまでマンガが発達してきたのか、その一端が理解できます。あぁ、最近マンガ読んでないな。読みたい。2014/03/20

スリーピージーン

13
内田先生の熱いマンガ愛が伝わります。5,6歳から漫画を読んでいるけど、私はこんな小難しいことを考えながら読んだことがない。漫画を読むってこんなに特殊なことなのかと感心した。外国人が漫画に魅力を感じるというのも、我々日本人にはわからない何かがあるのかもしれない。今まで読んだ街場シリーズの中では最も難解だった。2014/05/28

しき

9
日本で漫画が発展した理由『日本語が図像を表す漢字と音を表すカナで構成されてるから、日本人は絵とセリフを同時処理するのに慣れてる』というのが驚き。外国人は同時処理できないので、外国マンガのアクションシーンにはセリフがないそうだ。少女マンガ論の「少女漫画にはあるが少年漫画には存在しないもの」が面白い。答えは「心の中には存在するのだが、そのことに本人さえ気づいていない言葉」。この言葉を知覚できるのは女性だけ。うーん、この能力欲しいなあ。『冬ソナを見て泣ける男』はこの能力持ってるらしい。俺も冬ソナで泣きたい。2016/06/22

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