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内容説明
Googleを辞めて、なぜ楽天へ?
マッキンゼーなど11職を渡り歩いた男が今、選んだのは日本の老舗IT企業だった――。
ネット登場から20年。普及期を終えたITは、もはや印刷や農業などあらゆるビジネスを書き換える成功原理である。
数々のIT企業にいたからこそ知り得た、ITビジネスの原理をこの一冊で圧縮体験する。
パズドラ月130億円、LINE3億人、なぜ大成功したのか?
Facebookはなぜマネタイズに苦しむのか?
Googleグラスに秘められたウェアラブルの本質とは?
LINEスタンプとiモード絵文字に共通する仕組みとは何か?
Amazonと楽天の決定的な違いはどこにあるのか?
Yahoo!が勝ち取った「純粋想起」の原理とは?
目次
第1章 ITビジネスは何で稼いできたのか(ITビジネスは何を売っているのか Googleはなぜ勝ったのか ほか)
第2章 ネットが世界を細分化する(マッチングビジネスの新しいカタチ 分解されるタスク、分割される価値)
第3章 ネットワークとコミュニケーション(情報の進化(フローとストック 情報の粒度)
モバイルがインターネットを変えた)
第4章 消費されるコミュニケーション(人はなぜ情報を発信するのか 情報発信のインセンティブ ほか)
第5章 ITの目指すもの、向かう場所(ハイコンテクストなインターネット そしてインターネットは、人を幸せにする装置へ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
127
まあまあおもしろかった。インターネットが私達の生活をどのように変化させたのか、ネットを使ってビジネスをする場合、どんなことが大事になるのかということを、あまり難しい言葉や専門用語を使わずにわかりやすく解説してくれる一冊。興味深いのは、著者自身はこれからのインターネットが日本がもともともっていたハイコンテクストを伝えるためのものになるのではないかという論。2020/12/05
ハッシー
84
★★★★☆ 良書。この手の本を読むと、普通は何度か引っかかる点があるのだが、この本はそれが全くなかった。すごく読みやすく、体に染み込むように書いている内容が理解できる。調べてみたら、昨年読んですごく共感した「どこでも誰とでも働ける」の著者だった。複雑な物事を簡単に説明できるのは、著者が物事の本質を的確に捉えているからだろう。次は「モチベーション革命」を読んでみたい。2019/05/16
あちゃくん
64
マッキンゼー、リクルート、グーグル、楽天を渡り歩いた著者によるwebビジネスの解説本。webビジネスのこれまでとこれからが読みやすくまとまっています。著者や今後webビジネスは、「ハイコンテクスト」に向けた第2のカーブを迎えると著者は言いますが(第1のカーブはインターネットの普及)、どうなるのでしょうかね。第2のカーブがあるだろうなということは想像できるけど、その先に何があるのかは、まだ見えてないので考えていかなきゃならないんだろうな。2014/12/27
ひろき@巨人の肩
39
febeにて。プラットフォーム戦略を軸としたITビジネスの解説書。前半は情報格差の重要性とビジネスにおける成功例の紹介。クラウドコンピューティングから情報の集約と拡散が現在のトレンド。後半はICTにおけるコミュニケーション分野の分析。会話術で目にするハイ・ローコンテクストを切り口として面白かった。日本では当然ハイコンテクストなツールが多く、今後ICTの主流となると期待的にまとめたが、個人的には懐疑的だった。多くの人を集めるプラフォーム戦略では、そもそもローコンテクスト文化が必要な印象を強く受けてしまう。2016/05/17
Kentaro
28
ユーザを探し、集めることは、実はとてもたいへんなことです。それがどれほどたいへんなことなのかは、実際にGoogleが莫大な利益を上げていることからも明らかだ。インターネットは、いかに多くのユーザを集めるかがひとつの勝負になる。そしてもうひとつ重要なのが収穫逓てい増ぞうの法則です。収穫逓増とは聞き慣れない言葉だと思いますが、これは生産規模が大きくなると生産がより効率的になって、収穫は規模の増大分よりも大きくなる。仮に生産規模が2倍になったとすると、生産の効率化によって収穫は3倍4倍と加速度的に増えていく。2019/10/18