内容説明
この魂の叫びが時代の閉塞を打破する! 己れの信念と志を一本のぶれない軸にして、激動の幕末を駆け抜けた吉田松陰。そのあまりに太く短く熱い生涯をたどり、彼が一身を賭し追い求めたものが何だったのかをさぐる。
残された著作や書簡、漢詩や和歌などから聞こえてくる獅子吼は、現代を生きる私たちの背中を押し、その歩を前に進めさせる力がある。人を率いる人、人を育てる人、次代を切り開く未来の革命児に読んでほしい一冊。
目次
序章 変革しなければ危機が迫る!
第一章 儒学をベースにした思想家・松陰
第二章 柔軟性と批判精神を合わせ持つ
第三章 現実の社会情勢を自分の目で確かめる
第四章 自分の意見をはっきり示す
第五章 信念は何がなんでもつらぬく!
第六章 この感化力! 志をもって道を開く
第七章 条理を尽くして人心に語れ!
第八章 志を継ぐ人材を育てた〈村塾〉
第九章 この感応力! 弟子とともに学ぶ
第十章 白昼の大道を堂々と行け!
第十一章 高い志を持ち、誇り高く生きる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideaki Hoshiai
5
吉田松陰の思想がどのように形成されていったかのルーツが書かれています。 松陰の思想は主として、孔子、孟子、王陽明などの儒学(儒教)や、司馬遷の「史記」などの歴史書といった中国古典からの教養をもとに形成されました。 孔子、孟子、歴史書から何を学んだのか? この本を読んで、吉田松陰のことがますます好きになりました。 何度も投獄されながら、自分の信念と志をつらぬいた男のドラマは、現在人にとって大きな発奮材料になると思います。 2015/02/01
ミント
2
本屋で見かけ、なぜか気になり読みました。今を生きる人間が同じようにしてみようと試みても、次元が違いすぎる。江戸末期は今よりもっともっと不条理な世の中だったんだ。後に志を繋げた門下生によって、松陰の偉大さがわかる。明治維新を成し遂げた凄さに、「維新」ということばを軽くは使ってほしくないと思った。2014/03/05
blue Jasmine
1
世界に対する向き合い方の次元が高すぎる。 松陰先生ならどうするかなという事を頭に置いておいて、広義的な人生に活かしていきたい。2021/09/01
Takuya Rock Kosuge
1
吉田松陰の生い立ち、思想、国を憂う気持ちを表現した素晴らしい本でした。 自分の命を顧みず国家の為に奮闘する姿を現代人は見習うべきだと思いました。 教育の方に興味がある自分にとって、松陰の志が弟子たちに受け継がれるところを描いた後半部分は特に刺激的で感動的でした。 2015/07/15
デントシロー
1
「かくすればかくなるものと知りながら止むに止まれぬ大和魂」「至誠にして動かざる者、いまだ之在らざるなり」「親思う心に勝る親心、今日の訪れなんと聞くらん」尊王攘夷、諌幕論者から討幕への松陰の変遷がよくわかる。愛国者たる松陰の一途な気持ち日本人としていかに生きていくかの指南書である。信念が人を育て、大望を成就させた。2014/12/01
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