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内容説明
『苔とあるく』の著者、田中美穂(蟲文庫主催)による待望の第2弾です。
前著からさらにコケワールドに踏み込んだ、 「もう少しコケの種類がわかるようになりたい人のための本があれば」
という願いから誕生しました。
本書の大部分を占める図鑑ページは、田中美穂が執筆を担当しています。
またコケの写真を撮り続けてきた自然写真家・伊沢正名氏による、これまで未公開だったコケの写真を贅沢に掲載しています。
これに合わせて、区別しづらいコケの特徴を、田中氏と伊沢氏による補足写真やイラストで説明。
さらにコケのライフサイクルやコケのありかを推測する方法、コケの観察中に見つけた動植物など、コケについて全く知らない初心者から上級者まで、
そしてコケを探しに出かけたい人はもちろん、眺めて楽しみたい人にも役立つ内容です
目次
Story1 コケの基本
Story2 ツンツン蘚類
Story3 しっとり苔類+ツノゴケ類
Story4 コケの道案内
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
145
私は神社仏閣などを散歩するのが好きです。石灯籠や狛犬に苔が生えてるのを見ると趣きを感じます。近寄って苔をアップで見ると全く別の世界観があり、自然の息吹を感じずにはいられません。この本はコケの種類、見分け方、初心者にはとても参考になる図鑑です。写真がどれも素晴らしい!苔が大好きな写真家が厳選して掲載した事がよく分かります。イラスト、構成なんかも女性目線でソフトでいて繊細にされています。早速、週末にAmazonでvixenの10倍ルーペを買って苔の観察に出掛けて行きたいと感じました。2022/07/14
chimako
80
市内中学校共通《癒し本イベント》で自身が選んだ5冊の中野一冊。写真が美しい。小さくてもしっかりとした自分の生活を営んでいる様子が好き。日本だけでも1800種があるそうです。スギコケ、ゼニゴケ、ミズゴケ……あと花壇にはえてるハタケチャダイゴケしか知らないけれど、家の周りを探してみようかなと。名前は知らないけどこういうの見たことある~ そんなコケが載ってます。しかし、コケと地位類の区別はつきませんなぁ。表紙はサヤゴケ。赤いサクシが可愛い。2015/11/13
アナーキー靴下
75
コケって…素敵ですよね。この本、綺麗な写真で魅せるだけのコケ本だったらがっかりだな、と期待半分、不安半分でいざ…これは期待以上の本! コケ解説は美しさの記述が多くなりがちな印象があるけれど、このコケ図鑑はそれぞれの面白さみたいな視点で説明してくれている。冒頭、末尾のコケ全般の特徴、分類や野外観察のヒント等実用的で、コケが生えているような場所を散歩するのが楽しくなりそう。栽培方法などは載っていないので、コケ庭を作りたい人には情報不足。著者は岡山コケの会、日本蘚苔類学会員とあるけれど、要するにコケマニア?2021/04/20
れみ
74
昔とある俳優さんが苔を育てる趣味について話しているのをテレビで見てびっくりしたのを今も覚えてる。今まで苔についていろいろ考えたことはなかったけど、この本に載っている写真を見ていると、蒴(胞子の入っているところ)が可愛い形だったりして、観察したり鑑賞する人の気持ちもちょっと分かる気がする。2015/06/28
コットン
73
身近にあっても知らないコケのことについて、豊富なカラー写真(時にはルーぺで)や、素人目線の解説が嬉しい図鑑です。2017/12/20