内容説明
「カネにならないアイドルはクビだ!!!」 アイドルを育成し、アイドルビジネスのために政府が運営する二宮学園。敏腕プロデューサーとして活躍する少年・佐藤伸吾は、その冷徹な態度から『鬼の佐藤』とあだ名されていた。アイドルをカネにする――そんなポリシーを持つ伸吾の前に、可能性だけを秘めた少女・西宮有紗が現れる。 群雄割拠のアイドル戦国時代、二人の伝説が始まる!? 一迅社文庫新人賞 金賞受賞作、鮮烈デビュー！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KUWAGATA
5
想定していたユルさを通り越したユルさ。「鬼の佐藤」はちっとも鬼じゃないし、ヒロインの成長もあまりに早すぎる。ただしヒロインはよく描けていると思う。好きか嫌いかが両極端に分かれる作品だと思うけれど、ヒロインが気に入れば、いろんな粗もそれほど気にならず、十分楽しめる作品でしょう。新人ということで、今後ののびしろはまだあると思います。この作品にしても、さらにブラッシュアップしていけば、もっと良くなったはず。できれば、作者の成長の感じられる続きを読んでみたい。2014/05/20
Makos
3
ヒロインの設定の甘さとか、敵(？)の妨害の無茶苦茶さとか、まだまだ詰められるところが沢山あるとは思うけれども、がんばる女の子っていいよね、っていうのは伝わってきた。新人さんということで、伸び代にも期待して続きがもう少し読みたかったなぁ気もしたけど一迅社文庫だし。2015/01/25
たこやき
3
設定は甘い。ぶっちゃけ、主人公の佐藤が「アイドルのプロデューサー」というのだけど、楽曲を作るわけではないし、売込みなどするわけでもない。イベントも学校が用意したもの。マネージャーっぽくね？ しかも、高校生なのに元アイドルの幼馴染とか、よくわからん部分が多い。そして、物語の構成もイマイチ。はっきり言って、小説としての完成度は極めて低い。ただし、ヒロインの可愛さ（愛嬌）という部分は非常に魅力的になっている。その一点突破で新人賞受賞というのは納得は出来る。2014/05/11
空箱零士
3
★★☆ クソラノベ。タイトルは長い癖に絵ばかり可愛く中身がない。テンプレキャラ、やたらモテたり無双したりのストーリー、プロとして恥知らずな文章。昨今あまりに溢れかえる、粗製乱造された安易なラノベ群の氷山の一角を指して言う蔑称。最初に言っておくが、僕はこの作品をクソだと言われたら弁護する言葉をもたない。残念ながら、このラノベから「クソ」という接頭語を抜かすにはあまりに露骨な養殖臭さを感じずにはいられない。残念ながらこれはクソラノベだ。しかしクソラノベを書く作者はただのクソか？ 私見を述べよう。明確にＮＯだ。2014/05/04
1_k
3
これどこのアイマスだよ、と言いたくなるような学園風アイドルプロデュースもの。上手いか下手かで言ったら、上手いとは思うのだが？ どうも「素組み」という印象。必要最低限の本筋やキャラはしっかりと一貫して組み上がっているのだが、本来必要のない「アソビ」の部分が一切なく、まるで飾りっけのない素組のプラモのよう。そのため感情移入がしにくい。それでも最後まで読めた分、上手いっちゃ上手い。ただ、ラノベは技術要素を競う競技ではなくエンタメなので、読者が楽しむにはもう少し積極的にアソビを入れたほうがいいと思う。2014/01/29
