内容説明
時は幕末。会津元澤家の姫トワは、京都を訪れる。その目的は、かつての世話役で、初恋の青年・斎藤一に会うこと。なのに、やっとの思いで再会した途端「お帰りください」と冷たくあしらわれてしまう。だが、ここでおとなしく引き下がる姫だと思ったら大間違い!! あきらめずに追いかけるけれど、次第に変わりゆく時代の流れに翻弄されていき……!?運命に立ち向かう主従と彼らを取り巻く偉人たちの織りなす、恋と絆の物語!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陸抗
17
新撰組の斎藤一と、会津元澤家の姫トワの、恋物語。幕末の世の流れに寄り添うように話が進むため、坂本龍馬等も出てくるけれど、トワと絡む必要はあったのかどうか。最後は特に駆け足で、トワのやり遂げたかった事が最後まではっきりしなかった。彼女の生き方はかっこ良かっただけに、どこか残念。2019/07/24
紅羽
9
今まで藤原さんの本は平安と戦国モノしか読んだ事がなかったので、幕末は新鮮でした。しかも新撰組で一番好きな隊士、斎藤さんがヒーロー役だ…(笑)ロマンスばかりではなく、中身は結構骨太な時代小説で、アレンジはあるものの、史実と上手く溶け合ってました。2014/01/21
ゆこ
3
お久しぶりの藤原先生作品!今作はかつてとはだいぶ文のタッチとか雰囲気が違う気が。江戸っ子とはまた違う、背負うものがあって一本気な会津女子のトワさん。キャラとしてはいいけど、結局何がトワさんの為したかった、為したことなのか、いまいち掴めず無念。2015/03/15
木花さくや
3
元澤の織姫という異名を冠するトワと新選組三番隊組長斎藤一の恋物語。二人の関係を織姫と彦星に例えるロマンス性や眞莉先生ならではのドラマ性などは流石だが、時代考証に気になる点が尽きなかった。また主人公が会津だけではなく、新選組や高台寺党、果てには大久保利通や坂本龍馬まで無駄絡みするため、どの一派にも感情移入できずに軽い小説の印象を受けた。ラストは見せ場ですら酷く駆け足で残念の一言。久しぶりの眞莉先生の新刊と期待もひとしおだったため、がっかり感が否めない。2014/04/02
さなだ
2
お久しぶりな藤原眞莉さん! そういや藤原さんの新撰組モノって読んだことなかったわ。 八重の桜で記憶に新しいひとたちが出てきて、あの頃か…と思ったり。 齋藤一が彦星て! トワがまっすぐでよかった。ラスト駆け足。2014/02/11