内容説明
世界最後の魔境、群馬県から東京にやってきた少女コヨトル。平和な学園に突如として現れた彼女の目的は、世間に田舎だ、秘境だと言われ続けている群馬による世界支配だという。「世界中が群馬になっちゃえ!」――いやいや、絶対無理だと思うのだが、コヨトルは故郷群馬のために決心を変えず、さまざまな世界支配計画を開始し、それが次々に騒動を巻き起こす……。そんなとき、かつて世界を破滅させた恐怖の邪神「群馬王」が復活! さらに「群馬王」の大いなる力を悪用し、自らのものにしようとする悪の組織も現れ、事態は混戦模様に。そして、いよいよ明らかになる「群馬王」の正体とは……!?県庁協力のもと、群馬県の「あるあるネタ」をこれでもかと盛り込んだご当地ライトノベルが誕生!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
28
異様な勢いがある上にやたら詰め込んだネタのラッシュのおかげでトリップ感が凄まじい。なんというか疲れる面白さ。読んでる間は濃厚な時間を過ごさせてもらったが濃厚すぎてそうしょっちゅう味わいたくない。でもたまには味わいたいので著者の新作が出るようであればまた手にするであろう。2014/03/01
Hail2U
16
群馬の力だ! これが前半かなりの頻度で出てくるわけだが、一番印象に残ったのは広島なネタだったような気がしないでもない。これナスビじゃなくてムスビじゃねえか(笑)。はだしのゲンだって気づくやつどんくらいいるのだろうか? これは群馬な話だけど印象は広島が強かったので、群馬県民よりもむしろ広島県民のほうが「待ってたぜ……この瞬間(とき)をよぅ……!」と思っているのかも。 採点不能/10点 これは点数つけられないw 何故なら好き嫌いが次元の壁で分断されるレベルで分かれるから。ちなみに俺は嫌いじゃない!2014/03/29
シュエパイ
16
群馬ってなんだろう、僕らの群馬はどこにあるんだろう。そんな、悩めるすべての群馬たちに群馬が群馬たる由縁を勢いよく語りかけてくる群馬でした。俺たちはまだ登り始めたばかりだ、この群馬坂を・・・!その後、彼らがどうなったか、それはだれもしらぬ。 うん、なんていうか、想像以上に群馬群馬してて群馬でしたよ!2014/01/20
1_k
14
これは怪作。「魔賃」とか「人生」とかと同じ方向性のカオス作品。見るからに地雷臭いが、センスがいいので割と笑えた。濃厚なパロネタはいちいち上手く、謎の勢いと説得力がある。普通に書いたらうざくて仕方がない観光アピールも、きちんとネタとして昇華してある。ただ天丼がくどいところが欠点か。漂うB級臭が最大の魅力であり、嫌いな人には絶対なじめないだろう。グンマーをネタにした時点でこういうカオスで誤魔化す調理法にするしかないのもよく分かるし、こんな失敗間違いない企画をなんとか食べられるレベルによく調理しきったと思う。2014/02/16
こうづき
12
これ絶対、途中で書くの飽きただろw あとがき含め後半がなあ、群馬小ネタ突っ込むのに忙しくて話が適当になったって感じで勿体ない。前半は激しくツボに入った。ただ、これはノリが合わないと全く面白くないと思う。小説じゃなくてシチュエーション漫才って感じ。群馬に入る前の方が面白い。あとがきの「これならラノベとして成立しなくても、イロモノ枠で行ける!」的な発言は慧眼だと思いました。このノリはイロモノ枠じゃないと厳しい気がする。あとハラダのラスクおいしいよね。2014/01/20