角川oneテーマ21<br> 中国の論点

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角川oneテーマ21
中国の論点

  • 著者名:富坂聰
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • KADOKAWA(2014/01発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041106303

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内容説明

なぜ一党独裁は崩れないのか? なぜ強気の外交姿勢なのか? 中国をめぐる疑問の数々を中国問題の第一人者がわかりやすく解説する。

目次

第1章 日中関係の論点(中国人はなぜそんなに日本人のことが嫌いなのでしょうか? 中国にはいろいろな民族がいますが、どの民族も日本人が嫌いなのでしょうか? ほか)
第2章 中国政治の論点(中国はなぜ民主化を目指さないのでしょうか? 中国の国家主席はどのようにして選ばれるのでしょうか? ほか)
第3章 中国経済の論点(中国の経済的発展が近く止まると言われていますが本当でしょうか? 人民元が世界の基軸通貨になる可能性があると言う人がいますが本当でしょうか? ほか)
第4章 歴史問題の論点(現代の中国人にとって毛沢東はどのように映っているのでしょうか? 「文化大革命」「天安門事件」を今の中国人はどう思っているのでしょうか? ほか)
第5章 中国文化の論点(中国人は幸せなのでしょうか? 中華思想は今も健在なのでしょうか? ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

田園の風

8
鄧小平以降の中国は、開放政策により経済は飛躍的な発展を遂げたが、政治は天安門事件に象徴されるように、共産党支配のまま民主化の兆しはない。人件費の高騰などにより世界の工場の役割は終わり、毛沢東の無計画な人口政策に端を発した一人っ子政策による人口構成のアンバランスは近い将来、経済を冷え込ませるという。社会保障は完備しておらず、人々は収入を貯蓄に回し内需が乏しい。政府の無策から中国ブランドの産業が育っていない。このような国情である中国が軍備を毎年拡大している。隣国であることに脅威を感じざるを得ない。2015/01/11

mitsu44

5
少し古くなってたので、長期で積読せずに早く読めばよかった。 簡単なQ&A形式で中国に対する疑問に答えてくれる良書。近々中国に行く可能性が高いので読んでみた。2018/05/02

nizimasu

5
富坂さんの筆致は中国本にありがちなエキセントリックさが皆無でいつも読んでいて読後感がいい。中国にはアヘン戦争以来の被害者としての国家像があり、大国になってもその意識は変わらない。国民は国家に翻弄されてきた訳でそうした経緯をしるきっかけになるような本書は、入門編なれどもなかなか硬派で好感がもてます2014/01/13

つんたお

4
「中国はチベットを結局どうしたいのでしょうか」という政治的な問題から、「中国人は幸せなのでしょうか」という根源的な問いまで、Q&A形式で日本人にとってよくわかんない中国という国をわかりやすく解説してくれる本です。 この本の中で取り上げられている問いの選び方も絶妙だと思いましたが、なんといってもすごいのは、豊富な知識に裏打ちされた、著者の偏らない視点です。 現代中国を理解するには、最適な本のひとつだと思います。2014/12/02

まままま

2
「中国人は一つの対象に複数の感情が同居させることができる。」というところが面白かったです。中国人にとって日本人をある面では嫌い、ある面では敬意を持つということは普通のことだそうです。人物や国、民族について、好き/嫌いの二元論で考えがちな自分には目から鱗でした。2019/02/11

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