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内容説明
サイコ・ホラーの元祖と呼ばれる、恐怖と戦慄に満ちた傑作「砂男」。芸術の圧倒的な力とそれゆえの悲劇を幻想的に綴った「クレスペル顧問官」。魔的な美女に魅入られ、鏡像を失う男を描く「大晦日の夜の冒険」。E・A・ポー、バルザック、ボードレール、ドストエフスキーなど後世の作家に幅広い影響を与えたホフマン。怪奇と幻想、そして諧謔に満ちた作品群は、200年の時を超え、いまなお読者を魅了してやまない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
111
これがかのMetallicaのEnter Sandmanという曲の元ネタなんだなと思いを馳せながら読みましたが、こえぇなこりゃ。一方で、ナタナエルとクララが終始対比になっており、恐怖や妄想にどう立ち向かうかが技巧的に描かれていたように思いました。2025/08/07
takaichiro
99
サイコホラーの元祖ホフマンの短編3作^_^200年も前に書かれた作品が現代まで残り、読まれていること自体に驚愕!恐怖というより不安定な自然に対する畏怖の感情を心に映すとしたらこんな作品で味わうのは如何?と提案された様な感覚^_^夏の怪談話なら怖い話はいくらでもあるが、不安定感をストーリーの力を借りて表現した実験的な作品だから、日本がまだ江戸時代をのらりと過ごしている頃の作品が、不思議な魔力を纏いながら今でも世に存在しているのではないか^_^長い時代を越えても消えない作品には特別な力を感じます^_^2019/08/07
藤月はな(灯れ松明の火)
88
「日本の夏は、やっぱり怪談 洋編」参加のため、再読。再読するとナサニエルのクララへの返信が傲慢過ぎて読みながら、気分が悪くなってくる。後、オランピアに惚れたきっかけもその美貌と自分のいう事に全て、「ええ!」というだけという部分とか、節穴過ぎて絶句。もし、ナサニエルがクララと結婚していたらモラハラ夫になっていた可能性が高いな、こりゃ・・・。そしてオランピアが連れ去られるシーンは映画『ファウスト』(ヤン・シュヴァンクマイエル監督)のぞんざいに扱われる人形シーンを連想してしまった。2020/08/16
パトラッシュ
83
モダンホラーのように血や臓物をぶちまけるのではなく、足音も立てず背後に忍び寄って凍りつかせる怪奇幻想文学が好きだ。特に恋愛や復讐、怒りに欲望などの妄執をテーマとする19世紀の諸作品は、どんな人にもある心の弱さを突くところが怖ろしい。誰もが持つ「気になってたまらない」部分につけ込んで身動きできなくさせ、破滅へと突き進ませるのだ。ホフマン作品はその典型であり、自分もコッペリウスやアントーニエに取り憑かれるのではと恐怖してしまう。人が自分の見たいものを見て、信じたいものを信じる限りホフマンは読まれ続けるだろう。2020/10/18
コットン
76
『砂男』:主人公のナターナエルが幼少から恐怖感をもつ砂男が現実味を帯びながらも一種幻想でもある物語 『クレスペル顧問官』:冒頭、クレスペルの設計図もなくちょっと変わった家の建て方が面白い。そして全ての人を虜にする美声を持つクレスペルの娘のファムファタル的求心力が凄い。著者のホフマンの職業遍歴は判事、作曲家、演出家、作家と多岐にわたり、そういった経験も作品に投影されているのだろう。2019/03/28
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