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内容説明
日本の食文化、伝統、娯楽、製品、サービスなどが、世界中の多くの人々に受け入れられ、愛されている。それに対して日本人は自ら誇ろうとはしない――。「日本の心」には、これ見よがしの態度や姿勢を“恥”とする謙虚な心がけが働いているからだ。日本ブームが静かに高まり続けるなか、日本を訪れた人々が共通して体験するのが、こうした他のどの国とも違う“美意識”に触れた新鮮な驚きだという。本書は、百数十年前の幕末・明治の日本を旅した西洋人の記録と、滞日暦30年の著者の独自の視点から、「日本人の美意識の核心『いさぎよさ』」「『もののあわれ』を知る心」「大衆文化がもつ世界的パワー」「山島という地形の美しさ」「天国に最も近い国」「すべてを水に流す」など、連綿と受け継がれてきた古き良き心の諸相を繙いていく。なぜ世界の人々は「日本の心」を賞賛するのか。多くの外国人を惹きつけてやまない“生き方の美学”がここにある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TheWho
10
韓国生まれの帰化日本人で、韓系では貴重な好日評論家の拓殖大教授の著者が、幕末から明治初期に訪日した西洋人が絶賛した日本の美点を外国人が著した記録や評論、そして日本人が自ら著し残る書簡や文献、文芸作品を通して日本人の美学の深層を紐解く一冊。著者は、昨今世界的にクールジャパンと比喩される日本ブームは、100年以上前に日本に接した西洋人と通じるものがあり、それが日本人が昔から持ち続けた美意識の根源にあると言う。膨大な文献を引用し日本文化の古層や歴史を通した日本人の精神性を鋭い視点で解釈している興味深い一冊です。2014/11/29
葉
1
古くは江戸時代に日本を訪れた西洋人(エドワース・モース)は日本が夢の国であると感じたらしい。開けっぱなしでも大丈夫な家の扉の風習は今では田舎の一部だけではないだろうか。日本人の美意識の核心にはいさぎよさがあることや武士道の美学などが書かれており、日本人の態度・姿勢が美しい国であることを象徴している。江戸の祭りや祇園の祭りなど様々な祭りを通して日本人の古くからの考えについても書かれている。以前の読んだ本で、日本人に足りないのはサービスよりも営業と書かれている本を読んで、考え方のひとつであると思った。2016/04/24
残心
0
日本人の行動基準は、善悪ではなく、何をするのが美しいか、何をするのが醜いか、という美意識であるとのこと。 「どう生きるのが美しいか」で、姿勢・態度の「かっこよさ」から生活の倫理までが形づくられている。 こんな基準は日本だけらしい・・・。 外国人から見た日本を、江戸時代頃まで遡って文献を調べ、また、現在の日本の印象を韓国人の目で述べられている。 この方は韓国人といっても親日なので、日本寄りの意見がほとんどです。 しかし、現在の日本は以前の良さをほとんど失ってきているとつくづく思います。2017/06/28
Masataka Sakai
0
日本人より日本を研究 この人今は母国に帰れるのだろうか?2016/11/30
ケビン
0
韓国生まれの作者の方に、あらためて日本の素晴らしさを教えてもらいました。感謝、感謝です。しかし、中国の教科書では「遊びに益なし」などと書いてあるのはビックリでした。日本には「遊び心」がありますね。2014/08/03
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