岩波新書<br> イギリス史10講

個数:1
紙書籍版価格
¥1,232
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

岩波新書
イギリス史10講

  • 著者名:近藤和彦
  • 価格 ¥1,276(本体¥1,160)
  • 岩波書店(2014/03発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004314646

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

ストーンヘンジの先史時代から,ローマやヴァイキングの到来,ヘンリ八世の離婚とイギリス国教会,名誉革命や産業革命,ヴィクトリア時代,二つの大戦を経た現在まで――.さまざまな要素を取り入れ複合社会を形成するイギリスを,繊細かつダイナミックに描く.最新の研究成果を反映,読み物としての面白さも追求した,意趣に富む全10講.

目次

目  次

 第1講 イギリス史の始まり
  1 イギリス史とは
  2 自然環境と先史の人びと

 第2講 ローマの属州から北海の王国へ
  1 ローマの文明
  2 部族国家、古英語、キリスト教
  3 ノルマン複合のなかのイングランド王国

 第3講 海峡をまたぐ王朝
  1 ノルマン征服からアンジュ朝へ
  2 イングランドとウェールズ、スコットランド
  3 百年戦争と黒死病

 第4講 長い16世紀
  1 一五〇〇年ころの世界とイギリス
  2 主権国家と国教会
  3 女王の伝説、等
  4 大ぶりたんや国ぜめし帝王

 第5講 二つの国制革命
  1 論争的な一七世紀
  2 三王国戦争とピューリタン共和国
  3 王制・国教会・議会の再建

 第6講 財政軍事国家と啓蒙
  1 長期変動のなかの一六─一八世紀
  2 プロテスタント連合王国の政治文化
  3 啓蒙、商業社会、モラル哲学

 第7講 産業革命と近代世界
  1 帝国と連合王国のかたち
  2 促迫された産業革命
  3 一八〇〇年以後のイギリスと世界

 第8講 大変貌のヴィクトリア時代
  1 ステイツマンは豹変する
  2 ヴィクトリア時代――近代の表象
  3 パクス・ブリタニカと「東洋の英国」
  4 国際問題、国内問題

 第9講 帝国と大衆社会
  1 世紀の転換
  2 「大戦争」とイギリス
  3 第二次世界大戦と福祉国家

 第10講 現代のイギリス
  1 脱植民地の多幸症
  2 サッチャとブレア、その後のイギリス
   あとがき
   キーワード

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

こきよ

59
余談は多いが概ね通史としては成立している。英国史とは即ちイングランド史であるという点においては認識を異にするが。中近世及び現代史の世界史に於ける重要度は高く記述的偏りも致し方無しか。2016/07/18

Miyoshi Hirotaka

41
征服された記憶が言葉に残る。牛は野良にいればCowやoxだが、領主の食卓に上ればbeef。農民のメシはmealで領主のご馳走はdinner。イギリスの世界デビューは16世紀。その原動力は、ロンドンへの人口集中、統一国語としての英語の普及、政治文化、教会と信仰。とはいえ、当時はまだ弱小国。仮に無敵艦隊に敗れていたら世界史の舞台から消えていた。ヴィクトリー号がコンスティチューション号(米)や戦艦三笠とともに世界三大記念艦として永久保存されているのは、歴史上重要な海戦に参加し、国の独立を保つのに貢献したからだ。2015/03/18

skunk_c

39
新書だが著者も書いているようにしっかりと時間をかけ、かなりかゆいところにも手が届く内容。ところどころ映画や小説のワンカットが入ったり、日本との関係を意識したりと、関心領域が広がる。印象的なのは18世紀以降のステイツマンと呼ばれる政治家達。議会や選挙での論舌もあるが、なによりイギリスという「王国」のあり方を意識し、それを支える(本来的な意味での)保守政治家。その高邁な精神は、大衆化した現代(イギリスにも日本にもその他の国にも)に欠け落ちてしまったものかもしれない。そして彼らが受けた教育が教養的であることも。2019/05/23

まえぞう

23
しっかりした今風の歴史書だと思います。特に近現代が詳しくて、興味を維持しながら読めました。フランス、ドイツとセットのようなので、そちらも併せて読むことにします。2015/09/25

Takayuki Oohashi

22
イギリスの歴史の入門書になれば、と思って図書館から借りて読んでみたのですが、読者置いてきぼりの専門用語の羅列のような記述ばかりで(「ホウィグ史観」とか)、飛ばし読みでした。ただ、近代資本主義の先頭を行っていたイギリスに対する対抗意識から、19世紀のロシアやドイツや日本で民族主義やロマン主義というものが生まれたという記述が、「反西洋思想」を読んだ時の記述を裏付けていて、それが収穫でした。あと、ヨーロッパの小麦価格を調べたF・ブローデルの紹介もあり、名著「地中海」を挑戦するきっかけになれば……と思っています。2016/08/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7828069
  • ご注意事項

最近チェックした商品