内容説明
ある街の摩訶不思議な骨董店“sanctuary”。店主は、元刑事の経歴を持つ変わり者の男・美堂橋梓。美術品や装飾品、果てはガラクタまで、自らの美意識にかなう品のみを集めたその店で、美堂橋は今日も優雅に暮らしている――はずだった。 ある日突然居候としてやってきた天然女子高生・百合のおかげで、骨董店は毎日トラブルの連続。そんな中、元同僚の刑事・関戸により新たな事件が持ち込まれる。それは美術館から盗まれた、とある絵画の捜索依頼。しかしその事件の裏には、美堂橋の悲しい『ヒミツ』が隠されていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅう☆
87
美堂橋をもっと理解したいという百合の気持ちを受け入れ始めた美堂橋。少しずつ縮め始めた2人の距離感がいい。今回はある絵をめぐる驚きの展開と、命を懸けた愛情物語の結末に切なさが込み上げてくる。相変わらずナルシスト節満載の美堂橋にある意味感心しつつ、奥底に企んでる魂胆が不明な問屋さんと弟英二との不仲なような関係、そしてラストの美堂橋の驚愕な出生の秘密と、美堂橋叔父が付けた店名「sanctuary」の真意とは？まだまだ謎だらけで「ここで終わっちゃうのー?!」と思わず言わずにいられない。続編必読決定！2015/01/11
りゅう☆
80
意識朦朧とした烏丸を問屋が美堂橋宅に運び込み、百合が看病することに。関戸は盗まれた絵について助言を求める。美堂橋の古くからの知り合い志島、美堂橋と犬猿関係っぽい母親からも絵を探すよう頼まれる。一体どういうこと？叔父と写った写真の女性は誰か？そしてある日、問屋の依頼者志島が自殺した。美しさを好む美堂橋なのに百合が来てからドタバタ劇が始まりシリアスな事件も起こる中、衝撃な叔父の秘密を百合が一緒に受け止める。孤独を好む美堂橋が少しずつ百合に心を開いていく感じがいいな。愛など信じてない美堂橋が愛を意識し始めた?!2018/12/08
あい
27
相変わらず美堂橋さんの周りの方はキャラが濃かったです(*^^*)笑2014/04/08
しずく
26
美堂橋さんは言わずもがな、今作で問屋さんも好きになりそうです笑 彼ツンデレだったの…？笑 そのチョイスは可愛いわ。「僕は僕自身の人生と美学と魂を持って、ーー『愛』などより『芸術』のほうが美の本質にあるということを証明したいんだ…」美堂橋さんは可哀想なのかもしれないな、と思いました。冷淡な性格はそういう過去からきているのかもしれないけれど、欠けているものがあるならば愛する事にあるのかもしれません。百合がきっとその感情を美堂橋さんに与えるのだとは思うけれどまあそれも含めて彼の魅力なのかな、と。3巻へレッツゴー2014/08/06
稚羽矢
23
1巻が面白くて、2巻も購入!!問屋さん…ツンデレなんだ(笑)それに弟愛が凄すぎる(笑)美堂橋さんと百合ちゃんの距離がちょっとは縮まったのかな？って思ってたら、あの終わり方…めっちゃ気になるじゃん！次の巻は過去編で9月には4巻が出るらしい♪めっちゃ楽しみ！2014/08/18
