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内容説明
金融にもいろいろ問題はあることは間違いない。
でも私たちがこれほど豊かな生活を送ることができているのは、
金融という仕組みのおかげだ。
経済危機が起きたからといって、金融が成し遂げてきた成果を
忘れてはいけない。
金融の民主化――より多くの人が金融という仕組みを
利用できるようにすること――を適切に進めることで、私たちは
もっと良い社会を構築することができる。
その際に、大きな役割を果たすことが期待されるのが、金融関係者だ。
金融で良い社会を作るかどうかは、かれらの働きにかかっている。
本書では、かれらが果たすべき責任と役割を示し、世の中に充満している
金融への不安に対する対処を述べる。
ノーベル賞経済学者が金融のすばらしさを高らかに謳った、関係者の必読書。
【主な内容】
序 章 金融、財産管理、そしてわれわれの目標
第1部 役割と責任
第2部 金融への不安
終章 金融、権力、人間的価値観
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
99
この本は、筆者がのノーベル経済学賞を受賞したので、このような立派な装丁にして緊急出版されたのだと思います。内容はどちらかというと学術的なものではなく、時評的なものになっています。なぜ出版社はこのようなことをして読者が離れていくことをするのでしょうか?持って歩くのも大変ですし、同じ著者の日経から出ている「新しい金融秩序」のほうが良心的だと感じます。2016/02/28
俊
21
金融がいかに社会に貢献しているかを述べた本です。前半で金融に関わる職業の役割を概説し、後半では金融の課題と改善案を語っています。現在の金融システムには不備があるものの、改善や金融の民主化を進めていけば、もっと多くの問題に対処できるという著者の意見に概ね賛同します。訳者は、メキシコの石油流出事故の被害を過小評価したり、リーマン・ショックを起こした業界に同情的だったりする著者の姿勢を少し疑問視していますが、全部含めて新しい視点として参考になりました。金融関係の人は勿論、金融嫌いの人が読むのもアリでしょう。 2015/02/06
壱萬参仟縁
16
2012年初出。 第14章教育者、第18章慈善家、 第27章格差と不公正、第28章慈善の問題 がさしあたりの優先テーマ。 第14章 1881年米国発のビジネススクールはジョセフ・ ウォートンがペンシルベニア大学に設立(212頁)。 ビジネス教育は、ある程度は職業教育でなくてはならぬ(216頁)。 第18章 何となくこの著者の考えと僕の考えは符合しない。 慈善もエゴイズムの発露(252頁)とは承服できない。 儲けたカネで社会を良くしようと思うのがふつうでないか。 2014/03/29
羊山羊
12
本著の本質は、金融×人類史だ。只の金融擁護本ではない。金融擁護の本としてみると、その金融者に奮起を促す様や、若干匂うルサンチマン的な態度がどうにも警戒心を呼び起こして凡々な1冊になってしまう。本著中のアニマルスピリットや金融の民主化、といった個々のアイデア、指摘は人類史を著者の観点から覗き見た1冊と思って読むと、そのポジティブな未来視、巨視的な観点が凄く腑に落ちる1冊。個人的にはタイトルを頭から振り払って読むべき本だと思った。2021/02/03
青緑 空
7
金融資本主義をひたすら擁護している。そして昨今、金融至上主義が敵視されていることも理解していると何度も出てくる。それでも金融は素晴らしものだ、金融のシステムがなければ現在のような豊かな社会は出来上がってないと主張する。世界規模の大災害があっても経済的な被害が少なくて済んでいるのは金融のおかげだと。大恐慌があってもそれに対応したシステムが構築され、常に良くなっていると言っているが、まるで説得力がない。信頼して欲しいのなら、ぜひ、待ったなしの地球規模の環境問題を解決するよう金融をコントロールしてもらいたい。2022/04/24
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