内容説明
だれも信じてくれないが、私は十歳でバイオリンを始める前は、一日に一言も口をきかないような、青白い子供だった――「スーダラ節」に救われた修業時代、もぐりで聴いたカラヤンの「とてつもない何か」、愛憎こもった指揮者の思い出、感動のフィナーレに客席デビュー。元N響バイオリニストがのびやかな筆致で綴る音楽的日々雑記。
目次
演奏家見ならい記
N響という“カイシャ”
N響旅芸人
オーケストラのゲストたち
定年ビフォーアフター
文庫版を買って下さったあなたに二編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へへろ~本舗
4
N響の元バイオリニスト・鶴我さんのエッセイ。クスッと笑える。多分、躅飛山光徳寺の高坂師のことを書かれたであろう話が良かった。こんな寺、こんな人達がいたなんて、豪快で胸がすく。エッセイを読む時はスマホが手放せない。気になる事が出てきたらすかさず検索。気になる書名が出てきたらすかさず図書館に予約か、ネット購入。エッセイ読書はなかなか忙しい。2014/02/05
とす
1
かわいらしい表紙とタイトルにつられた。短い文章だらけなので少しずつ楽しんで読み進められた。著者のことを知るだけでなく、サヴァリッシュ時代のN響の話も知ることができた。2017/03/13
yukitalia
1
実はバイオリン習ってる…けどずーっと下手。N響のバイオリニストの人のエッセイ。むちゃおもろい。バイオリンしてなかったら読まなかったよなあ…よかった、やってて。下手だけど…2016/01/04
ikedama99
1
間空きましたが、読了。演奏家って面白い人も多いのかな。クラリネットの茂木さんの文も面白かった。くすっと、またにやりと笑える部分が多数。この人が面白いと思った作家の本、読んでみたい。武田百合子、米原万里・・などなど紹介されていたっけ。他の本も読んでみたいです。2014/10/12
Snowgirl
1
クスリと笑える、「旅芸人」の痛快なエッセイ。米原万里さんの本も読んでみよう。2014/02/25