内容説明
PM2.5は10年後がピーク!?さらに悪化し、その影響は日本にも!中国が直面する「都市型複合汚染」とは?「世界の工場」と化した中国で深刻化する大気汚染、水質汚染、土壌汚染…の現場にジャーナリストが潜入。その実情をリポート。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
謙信公
14
中国のがん村や地下水、カドミウム、食品、クロムなどの汚染地域、大気汚染の現地取材による渾身のルポ。口絵写真から驚きの連続。環境問題の解決には共産党独裁体制から民主政治への転換、全人民の意識改革が必要とする。特に大気汚染は様々な原因による『複合汚染』となり、対策が困難。先進国の工場と共に汚染源も移ったことを一因とするが、利益重視、隠蔽体質の中では如何なる対策も結果は同じだろう。日本では環境問題がビジネスになると気づいたが、彼の国ではどうだろう?新型コロナの影響で大気汚染が少し改善されたようだが皮肉なものだ。2020/07/09
kubottar
14
安いからという理由で工場全てを中国に集中させた結果ですな。外国メディアの記者を村に入れたからという理由で、地元警察が村人を拷問し腕を切り落とした話は心底驚いた。本当に現代の話なのか?2014/03/08
sakadonohito
9
中国(共産党)がいかに環境汚染と向き合っていないかのルポ。農村部への水質汚染・土壌汚染のシワ寄せがひどい。共産党員や富裕者層は水や食べ物を金で解決しているのでインセンティブが働かず、環境汚染への取り組みが進まない。著書の2013年と2023年をChatGPTで比較させたところ、さほど進展してはいないようだ。汚染源となる工場を地方に押しやっても空はつながっているのでPM2.5は北京の空に舞い戻る。インガオホー!2024/08/20
ののまる
9
良書。当然中国国内の問題が大きいが、中国に大工場を移したことによって、日本は自国の環境問題を解決したことも忘れてはならない。2014/04/10
BLACK無糖好き
6
中国の環境汚染問題に切り込んだ本。著者は中国の地方農村から中心都市北京に至るまで、自らの目で見て、問題の本質に迫ろうと奮闘する。河南のがん村、山東の地下水汚染、カドミウム汚染、食品汚染、雲南のクロム汚染、北京の大気汚染(PM2.5)。特に地方工場からの汚染物質廃棄は、相当深刻な状況だと改めて感じた。大気汚染に関しても複合的な要素が絡み合って、一筋縄ではいかないようだ。汚染のピークは10年程先だろうとの専門家の予測だが、2022年北京では冬季五輪も開催される、果たしてどうなることやら。 2015/12/23
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