課金ポイントを変える 利益モデルの方程式

著者名：川上昌直【著】

かんき出版（2014/02発売）

• ISBN：9784761269647

内容説明

「お客様の満足」からいったん離れて、「利益の取り方」から先に考えてみませんか。
最近、非常識なほどの安い値段か、もしくは無料で商品やサービスを提供する一部の新興企業が、莫大な利益を上げています。その理由を探ると、お客様に寄り添いながらもお金をもらう機会を拡げていく「課金ポイントの変更」が原動力であると気づきます。
本書では、「課金ポイントを変えて成功した」企業の実例について、ＡＭＡＺＯＮ、タイガー コペンハーゲン、ＬＩＮＥ、ネスレ日本、ＣＣＣ（カルチュア・コンビニエンス・クラブ）などを取り上げ、詳しく解説していきます。あわせてフリーミアム、マルチコンポーネント、三者間市場（Ｇｏｏｇｌｅ戦略）、ピラミッドパターン、サブスクリプション（定期支払）など、新しい儲け方のパターンについても、ひと通り紹介していきます。
「お客様を満足させていながら、儲かっていない」既存のビジネスモデルはすぐにリセット。課金ポイントを工夫してトップ企業とは別の土俵で戦う新しいメソッド「利益モデル」の組み立て方について、一緒に考えていきましょう。

目次

１　儲ける仕組みに変える（あなたのビジネスを儲ける仕組みに変える　革新的な儲ける仕組みが生まれない理由　ほか）
２　業界のルールを変えた新しい利益モデルを徹底解剖（トップ企業とは別のビジネスモデルを組み立てよう　考え方のルール　ほか）
３　ビジネスモデルを変える利益ロジック（非常識なビジネスモデルの思考法　新たな課金方法は利益を生むのか？　ほか）
４　課金ポイントをずらして新たな顧客価値提案を生む（利益ロジックを変化させたビジネスモデル　マネタイズの裏にソリューションあり　ほか）
５　ブレイクスルーの鍵は「サービス業的思考」にあり（「儲け」のキモは「サービス業的思考」にあり　失敗したプロジェクトのリバイバルを　ほか）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[清游@草ぶえの丘で森林浴♨︎]

払いたいものには、目玉が飛び出るほどの値段を付けても、買ってしまう

2019/05/28

[山のトンネル]

課金ポイントや利益モデルについて学ぶ必要性をひしひしと感じた。文章はわかりやすいようで、面白さがない。淡々と事例を紹介しているだけに感じてしまう。図が直感的にはわかりにくい。参考文献『ザ・プロフィット』『プロフィット・ゾーン経営戦略』『スマート・プライシング』『競争優位の戦略』『ホワイトスペース戦略』

2023/03/12

[芸術家くーまん８４３]

従来型の作って売るビジネスが行き詰まるなかアマゾンやLINE、パズドラ、ネスカフェバリスタなどこれまでにない利益スキルを携えたビジネスが隆盛を極めている。ビジネスにおいて良い商品を作ることは大切だしコスト削減努力も大切。実際に「利益が出る／出ない」を問題にするなら考えるべきは品質やコスト削減ではなく利益モデル。課金ポイントを変える利益モデルでうまく行っている企業例をビジネスモデル、利益ロジックを専門とする大学教授が紹介。利益モデルを再開発し一発逆転を狙う経営者にはぜひご一読いただきたい一冊。

2014/01/11

[mitsu44]

企業の99%は中小企業である。しかし、多くの戦略論は1%の大企業の戦略について書かれている。そこでこの本では中小企業がいかにしてイノベーションを生むビジネスモデルを作りだしていくベキかを、価値提案のアプローチからではなく、企業が利益を上げるパターン、ロジックを挙げ、顧客の活動チェーンに応じて課金するポイントを考えていく方法論を述べている。 何回も読むべき一冊ですね。

2013/12/24

[浅見ヨシヒロ]

誰から儲けて誰からは儲けないか…財源に限りのある99パーセントのチャレンジャーはそこを考えないといけないなぁ。なんでもかんでも手を出してはダメだわ。

2017/05/01