内容説明
地球上に住んでいる生物の「性」の不思議と面白さを、生物学の視点から読み解き、分かりやすく紹介! 生物のさまざまな性を知ることで、人間の「男と女」の本質が見えてくる!
なぜ男は女より早く死ぬのか、なぜ男は女より体が大きいのか、なぜヒトは男と女に分かれているのか……人間の性にはさまざまな謎があるが、そうした疑問を生物学の側面から考えると、どのような説明が成り立つのだろうか。ゾウリムシのような微小な生物から昆虫、爬虫類、哺乳類に至るまで、さまざまな生物の性の仕組みを紹介しながら、ヒトの性の不思議を解き明かす!
目次
第1章 なぜヒトは男と女の2性なのか
第2章 男と女はどうやって決まるのか
第3章 実はあいまいだった男と女の区別
第4章 男と女の出会いの秘密
第5章 本当に男は生物学的に役立たずなのか
第6章 男女の概念をひっくり返したiPS細胞
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
木ハムしっぽ
3
生物学的にみる性を解説する本書。知らない事が多く面白かった。 ヒトの性を決定する染色体X、Y。YはXの1/4の体積で軽い。だからY染色体を持った精子は卵子に速く到達しやすく、男性の出生率が高い。ほー。一方、男性の死亡率は全世代、人種に依らず死亡率が高い。なぜなのか?通説は2説あるがよく分かっていないと。iPS細胞の出現で男女の概念が覆されかねないという。女性の定義は「卵子を作る」のが現説。女性から採った細胞で(iPS細胞→精巣→)精子を作ることができ、持家生殖が可能にもなると。身の毛がよだつけど面白い。2023/05/14
えぬ
3
多くの生物の性について、またヒトの場合の寿命の差などに対する考察。2017/10/19
Humbaba
3
男性と女性は権利としては同じものを持つことは可能である。ただし、生物が公的な違いがある異常、全てが全て同じようにすることはできない。そのことをよく理解するためには、まず何が同じで、何が異なっているのかということについて明確に挙げることが第一歩となるだろう。2014/04/07
まなぶ
2
性にまつわる色々な話が比較的わかりやすい形で書かれている。驚きはやはり「iPS細胞の技術を使えば理論的に男性から卵子、女性から精子を作ることも可能となり同性配偶子による子の誕生も可能」って話でしょうかね。男性を決めるY染色体はどんどん小さくなっていきいずれ無くなる?と言う話を以前ネットニュースで見た。仮に男性がこの世からなくなっても女性同士で子供を作る事が出来るので人類は無くなることなくなるのかな?しかし女性同士で子供を作る場合Y染色体がないので生まれる子供は全部女性。男はつらいよ。2021/01/25
トナク
2
思っていたよりも性は曖昧なことが分かって面白いです。2018/09/27
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