内容説明
金正恩の就任から二年。北朝鮮は何が変わったのか? 二人の朝鮮半島問題専門家が、核保持宣言、戦争危機騒動、元NBA選手の招待などの事象を分析。浮かび上がる「統一」というキーワードから北朝鮮問題に挑む!
目次
第1章 金日成三世・金正恩とは―“若殿”の実力と期待、不安
第2章 北朝鮮はなぜつぶれない?―東欧諸国と北朝鮮はなにが違ったのか
第3章 核保有の裏に隠されたもの―核を捨てるシナリオが見当たらない
第4章 南北統一は突然やってくる―統一朝鮮か、統一韓国か
第5章 中国、アメリカをあやつる―列強と渡り合う北朝鮮のしたたかさ
第6章 日朝関係の改善はあるのか―日本と北朝鮮をつなぐもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トゥクトゥク
3
先月、北朝鮮からの脱北者を取材するために韓国へ行った。韓国には現在2万5千人以上の脱北者が生活支援を受けて生活している。そこで聞いた言葉は”当然“北朝鮮の悪口だったのだが、この本の作者である武貞さんは、脱北者が悪口を言うのは当たり前だという、取材料も貰えるし、それが理由で国の支援を受けている訳だし、、では誰の言葉を信じて現在の北朝鮮を見ればよいのか。マスコミか、日本政府か、潜入取材したジャーナリストか、案外情報源は同じだったりする。評価を急がず、どこから眺めるかという武貞さんの立ち位置が正解かもしれない。2014/08/15
乱読家 護る会支持!
2
金一族に対する集団補佐体制。陽気で思いつきで意思決定し、したたかな金正恩。300万人の平壌市民の豊かな生活を保証する事で忠誠心を確保。体制崩壊しない理由は、「中国の存在」「儒教文化(秩序思想)」「国家規模の小ささ」。核兵器保有は南北統一のため。核弾頭は、8個から12個を保有。韓国の若者は、経済格差のある北との統一は望んでいない。統一が出来ないのは、在韓米軍がいるから?在日の母を持つ金正恩は、意外に親日。したたかに生き残ってきた民族であり、一か八かの暴発はありえない。等、、、、北朝鮮への見方がかわるかも。2014/08/06
epitaph3
1
無理矢理核持って、瀬戸際外交しよってからに!と勝手に思っていたが、実はかなり考えて外交に挑んでいるのことがわかる。全てはこの国の考え方で生き残るため。東西ドイツとか、ソ連崩壊時の東側諸国と比べてしまうが、北朝鮮が生き残る理由に儒教概念があるということには驚いた。しかし、いつ統一されるのだろうなあ、この国は。2013/12/29
Katsuaki Mori
0
2016/01/27-2016/01/302016/01/30
スルメジャコフ
0
対談者同士の会話が噛み合ってないような…。2014/07/08