内容説明
わけあって放浪中のニアナは、隣国の<文化委員>なる青年ネイシスと出会う。美術品の収集をしているという彼は、煌めく金髪で極度の味覚音痴、自称“精霊の加護を受けている”変わり者。興味を持ったニアナは、得意のおしゃべりで買取交渉の助手をすることに! そんな2人が王宮に乗り込み「亡国の王女と騎士」のふりをして、大芝居を打つことになり……!? 演技派乙女の革命劇、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
こばこ
9
徐々に複雑になり明らかになる話の展開と企みが面白かったです。でも架空歴史の一幕や、恋愛小説とみると少し物足なく感じました。ヒロインの登場する場面中心だからかな。同じ理由で無口なヒーローは何を考えているかイマイチわからない。今度は変わった感性の彼視点で物語を読んでみたいです。web小説の続編のため、世界観の要がわかりづらいかも。記述はあるのですが、自分の頭で組み立てて行く必要がありそうです。キャラの深淵が根が深そうなので、是非続編を出して欲しいと思いました。親世代のweb小説も読ませていただこうと思います。2014/02/17
ままかり
8
灰と王国完結から3、4世代後が舞台のお話。灰とはうってかわって少女向け小説な表紙に戸惑ったけど、その手の作品にあるような甘々感はほぼゼロ。前作の主人公以上に墓石男なヒーローと、ちゃきちゃき系ヒロインの夫婦漫才が面白かった。内容もそれなりに荒事が多く満足。導入や展開にやや強引感があるのは否めなかったけど、ヒーローとヒロインのやり取りが良いのと、灰と王国のその後を知れたのでお釣りは来るかなと。2025/12/20
でんか
7
蔵書整理で再読中。安定してる感じ。文章と構成などがすごくしっかりしている気がする。あとはキャラだと思うのですが、ヒロインは、ちょいとばかり口が達者なタイプ、好き嫌い分かれそう。ヒーローは寡黙な、謎のイケメン。彼の秘密を含め、そのへんの設定はよくできているなあという感じ、そのへんの謎やら宮廷陰謀劇などを上手いことミックスして一気に読ませる力のある本。イラストのイメージもよくあっていると思います。恋愛パートもちょこっとあって、次巻に続くらしい。2017/10/25
サラ
6
なんか世界観がよく分からないなーと思って読んでいたら、別作品のスピンオフにあたる話だったのか!タイトルにあるわりに竜がでてこないじゃんと思ったらそういうことだったのね…。これ単品でも読めなくはないけれど、やっぱり物足りないな。ネイシスが人間離れしている理由が明かされるのが遅かったためか、よく分からない仕事人間って印象のままで糖度もほぼゼロ。文化委員の仕事もとってつけたような感じで美術品の描写も雑。帝国時代のものだったらなんでもいいのかと。主人公ニアナのしたたかさと芸達者ぶりは気持ちよかったんだけどなぁ。2016/04/18
Ency [L-N]
6
ワケあって放浪中の元旅芸人ニアナが、妙な世間ずれした変わり者な青年ネイシスと出会った所から始まる異世界ファンタジーでした。表紙の雰囲気に惹かれて購入した次第。あ…これサイハイでは…!? ニアナさんの生い立ちや舞台女優だった経験由来だろう、ひねた言動とか色々機転が利いたりハッタリかます度胸のある動向と、そんなニアナさんの言動に生真面目に対応するネイシスのやり取りが面白かったな。色々と思わせぶりだったネイシスさんの正体も読んでる間ずっと気になって仕方なかったが、まさかの…。おのれこれがミスディレクションか…!2014/03/01




