内容説明
考古学者ディララ・ケナーは、旧友のサムから連絡を受け、彼女の行方不明の父親に関する重大な情報を得たと告げられる。発掘現場を早々に引き上げた彼女は、サムと会うべくロサンゼルスに舞い戻った。しかし、ロスの空港で彼が口にしたのは、父自身のことではなく、父がライフワークとして長年探し求めてきた〈ノアの方舟〉と、それによって莫大な数の人間が死ぬ可能性があるという衝撃の事実だった。そして、タイラー・ロックを捜せと言い残して息絶えてしまう。ディララは、元陸軍兵だったタイラーの居場所を突き止め、協力を求める。〈ノアの方舟〉の謎とは? そして、人類の文明を壊滅させようと企む、カルト集団の計画とは? 真相に近づきはじめた2人に残された時間は、たったの7日だった……。 旧約聖書の偉大なミステリー〈ノアの方舟〉伝説に隠された謎を、大胆かつ戦慄する解釈でスピーディーに描き切ったミステリー・アクション・スリラーの傑作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
145
ノアの方舟の伝承にまつわる物語で上巻は主人公の説明やこの話の経緯などが中心となっています。伏線を説明する場が多く、下巻で話が急展開するのでしょう。楽しみです。私はすぐこのようなものに飛びつきたがる傾向があるので、この作家のものを、ジェームズ・ロリンズに引き続き読みたい感じです。クライブ・カッスラーに何か似ているような気もします。2016/08/21
ゆう
33
旧友のサムからの連絡で彼に会いに行った考古学者のディララ。しかしサムはディララの目の前で突然事切れ、彼女も命を狙われるようになる。彼が残した最後の言葉を頼りにタイラーを見つけ出し協力を仰ぐ。<ノアの方舟>をめぐる謎。残された時間は7日間。ディララが主人公だと思ってたら登場人物紹介をみるとタイラーがトップ。ん?タイトル見ると「タイラー・ロックの冒険」って書いてあるし!しかも①ときた。途中まで気づかなかったじゃないか。インディジョーンズばりのハラハラ感。こういう考古学な冒険物、たまんない。このまま下巻へ。2016/02/14
Panzer Leader
29
主人公は軍人上がりのエンジニアで、美人考古学者、気のいい相棒、主人公たちを狙う謎の組織に、ノアの方舟の伝説が絡むある意味王道の冒険アクション小説。小難しい理論の解説もなくサラサラっと読めてしまう。さあ下巻を早く読まなくっちゃ。2016/07/24
猿吉君
28
タイラーロックシリーズ第1作目、読書メーターで面白本を探して購入しました。感想は下巻に記載します。2020/07/17
absinthe
25
ノアの方舟は、テーマになりやすいのか。本書は最後まで面白い展開だ。ダンブラウン、ロリンズなど競合達の三番煎じ?とも言わるが、absintheは大好き。主人公が軍人上がりで戦いの訓練を受けているのもお約束。ただこういった話は飽きさせずに引き込む力が命だ。本作はそれに成功したと思う。