内容説明
アメリカはメイン州・ベックフォード、ディー・デクスター探偵社に一本の電話が入る。探偵二名をある家によこしてほしい、そこで一晩泊まってくれればいいという、簡単だが奇妙な依頼。その家に向かったスタンリーとケンウッドに、家人は何の説明もなく、仕方なく二人は酒を飲んで寝てしまう。しかし、未明に大きな物音で目覚めた二人は、一面の血の海に四人分の切断死体が転がっているのを発見。罠かもしれないと、ディーの家に急行し警察とともに再び現場に戻ると、何と死体が消失していた――。大胆かつ奇怪な事件の謎で読者を魅了する、第20回鮎川哲也賞受賞作、大幅改稿で登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
toshi
60
2010年のデビュー作で、鮎川哲也賞受賞作。アメリカのある探偵事務所の2人が、ひょんなことから殺人事件に巻き込まれます。そこには首を切断された4体の死体があるのですが、何故か全員片腕が無くなっており、探偵達を恐慌状態に陥らせます。果たして事件の真相は?謎解きはフェアで、古典的な本格ミステリーが好きな人には気に入っていただけると思います。主役である被砥功児(ピート・コージ)が終盤で事件を解決します。シリーズ化もされているようです。2025/01/02
yu
50
ストーリーは割と王道な感じだが、いやはや。面白い。 一気に夢中で読んでしまった~。(暇というのもある・・・。) ある探偵事務所に、一晩二人で泊まってほしいとの依頼が舞い込む。それ以外の詳しい情報は一切なし。いざ依頼主の屋敷へ行ってみても、住人からの説明はない。夜中に目を覚ました探偵二人が目撃したのは、血の海の中に横たわる損壊された4つの女性の死体。ところが、翌日に再び訪れてみると死体が消えていた。一体死体はどこへ? ね?ミステリーにありがちなストーリーでしょ?2014/05/13
オーウェン
49
豪邸で一晩泊まるだけの依頼を受けた二人の探偵。夜未明に起きた部屋の中から大量の血と切断された死体が。 あわてて事務所に戻り警察を連れて帰ると、現場から死体も血の海も消えていた。いかなる謎なのかそそられる出だし。もちろんこれには理由があるし、トリックもある。舞台がアメリカだが、その中で日本人探偵の被砥功児が事件を解き明かす。トリックのある大きな点。これに気付けば事件の何故がほぼすべて分かる構成。ダイイングメッセージなのに死んでないとか、クィーンとカーを思わせてしまうのも本格派を狙っているのだろう。2025/11/11
coco夏ko10角
24
第二十回鮎川哲也賞受賞作・著者デビュー作。探偵二人で一晩ある家に泊まって欲しいという依頼、目覚めると女性四人の他殺体が…。ピート・コージのキャラが弱いような。被害者たちのことはなんとなくわかったけど犯人が唐突な感じが、そこにもっと伏線欲しかったな。以前著者の他作品も読んだことあるけど、外国が舞台の方が文章が合ってていいかも?と思ったけど、ピート・コージ第2弾は日本が舞台なのか。2020/05/09
マッちゃま
20
読後の感想は「そう来ましたかあ〜」です。ある屋敷で一泊してほしい。そんな奇妙な依頼で向かった探偵2人が真夜中に屋敷で見たものは首と片腕を斬られた4つの死体と血の海。警察を連れて再訪した時は死体が消えている。謎を追いかければ、またも出て来る謎に謎。もう本格ミステリ好きには堪らないお約束の展開にドキドキが止まらない。あれ!?もしかして…なんて、ある事象に思い付いたのは、探偵が謎解きを始める前でしたが犯人までは辿り着かず。舞台はアメリカですが変な読みにくさも無く楽しめました。2016/09/29
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