内容説明
新本格ミステリーの至宝、法月綸太郎による最新評論集。エラリー・クイーン、都筑道夫そして坂口安吾から瀬名秀明、東浩紀まで、縦横無尽に名作たちを語り尽くす。明晰な論理に導かれる美しき批評の宝石たち。作家生活25周年記念出版!
目次
第1部 夜明けまで十三歩(亡き女王のための弔鐘―『国会議事堂の死体』(スタンリー・ハイランド)
ウエストコースト派からのアンサー・ソング―『わが心臓の痛み』(マイクル・コナリー)
話は歩きながらしろ―『マザーレス・ブルックリン』(ジョナサン・レセム) ほか)
第2部 明日のasthenopia(ロバート・トゥーイのおかしなおかしなおかしな世界―『物しか書けなかった物書き』(ロバート・トゥーイ)
一冊で二度おいしい小説―『悪魔はすぐそこに』(D.M.ディヴァイン)
ジョン・スラデックの四分の一の顔―『見えないグリーン』(ジョン・スラデック) ほか)
第3部 盤面の敵はどこへ行ったか(黄色い部屋はいかに増補されたか? 『黄色い部屋はいかに改装されたか?』について、もう少し 都筑道夫クロニクル ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
38
海外物はさっぱり読んでないけど、なんかそれなりに面白かった。やっぱり作家たるものちゃんと本読んでないとダメなんじゃないかと思った。2014/02/10
水生クレイモア
8
古今の国内外ミステリ評論集。ネタバレを踏みそうな部分は警告通り飛ばしたが読みたくさせる文章だった。2022/06/30
しんこい
5
目次を見たらペンギンの憂鬱以外、書名もしらず作者も知らず大丈夫かなと思いましたが、ちゃんと読ませ、フランスミステリーとか読みたくなるのはさすがです。オランダ靴の謎はなんだかなと思った記憶しかないのですが、読み返したくなりました。2014/03/01
ふう
4
タイトルからして非常にそそられる法月綸太郎ミステリー塾の疾風編。「作家生活25周年記念出版」にしてはちょっと物足りないけど(うーん評論かあーって意味で)、エラリー・クイーンの話になると明らかに俄然筆が乗っちゃう、ある意味おちゃめwな法月綸太郎の評論家としての顔がこれでもかと拝めます。相変わらず内容は小難しい(あくまで私には)2014/02/11
shiaruvy
3
【2013.11.30 初版】 なるほど,悩める探偵はクィーンの影響なのね。2017/08/19