中公新書ラクレ<br> 東京ドヤ街盛衰記 日本の象徴・山谷で生きる

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中公新書ラクレ
東京ドヤ街盛衰記 日本の象徴・山谷で生きる

  • 著者名:風樹茂【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 中央公論新社(2014/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121504791

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内容説明

かつては日雇い労働者の寄せ場で、何度か大きな騒動も起こされた山谷は、いまでは生活保護受給者のたまり場となってしまった。老齢化と人口減少が加速化している山谷では、毎月五億円の生活保護費がドヤや貧困ビジネス業者の懐に流れ込んでいく。日本の高度成長を支え、元祖非正規雇用者の街とも言える山谷の変貌を、昭和三〇年代のはじめに山谷に流れ着き今世紀初めに死んでいった男の半生に託して描き出す。

目次

第1部 あるホームレスの生涯(山谷への招待 夏祭りの出会い 山谷版無法松の一生)
第2部 迷宮の山谷に生死を追って(一〇年後の再会 プロホームレスの世界 足跡を残した場所 人生の帰結)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫丸

6
海外で日焼けし、シャツのボタンを開け、金のネックレスをしているオヤジ。威張るんだったら、ちょいと一千億ばかり山谷にカンパしな。竹中平蔵はそれじゃ足りない。いま前非を悔い、政権と癒着して掠めたカネを全部出せば、地獄に墜ちずに済むかもしれないぜ。人情を捨てた悪魔に何を言っても無駄か。。。では案を出す。所得税の50%を上限に納税者が使途を指定する。僕の納めた税金(大した額じゃないが)はアメリカへの上納金なんかじゃなく運の悪い人への支援に使ってほしい。切実に。それでも弱者が放置されるなら、滅びていいよ。そんな国。2018/08/17

どら猫さとっち

2
ひとりのホームレスの人生を追いながら、非正規雇用労働者の町・山谷の現在をレポートしたノンフィクション。今では生活保護受給者が多く集まっているこの町は、現在我々が目にしなければいけない情景だ。先頃の年末年始に多くのホームレスが公園から閉め出されることがあったが、ホームレスの実態をどれほどの人たちが知っているのだろうか。ホームレスになったのは、自己責任だとか言う人たちは、彼らを受け入れないと思うのではないか。本書を読んで考えるだけでいい、ホームレスの人たちをどこかで受け入れてほしい。2014/01/12

くたびれ役人

1
 山谷の様子がよくわかり興味深かったです。田口武彦さんの厳しい人生も参考になりました。  現在は堅い仕事に就いている私ですが、職場の環境は年々厳しさを増しており、ついて行けるのか不安になります。  体を壊して働けなくなったり、ドロップアウトしてしまったときにはこんな所にたどり着くことになるのかもしれないと切実な気持ちで本書を読みました。2014/05/04

ハット

1
一人のドヤ街での生活者を軸に進んでいく内容。この方は、本当に人間味のある人で、人間味があり過ぎてこういう結果を生んでいるという…。なんともいえないなあ。簡単には。2014/02/26

ちゅるふ

1
明日、山谷にいくかもしれない身としては、参考にしたい。2014/01/01

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