内容説明
ハーバード大学の超人気教授が、「脳のトラップ」に迫る! 「人間とは何か」という問いに少しでも興味があるなら読んでおくべき。――マルコム・グラッドウェル(『天才! 成功する人々の法則』) こんなに大切なテーマについて、こんなに楽しく学べることはめったにない。――ダニエル・カーネマン(ノーベル経済学賞受賞者、『ファスト&スロー』) どうすれば幸せになれるのか、自分がいちばんよくわかっているはず――。と思いきや、がんばって就職活動したのに仕事を辞めたくなったり、生涯の伴侶に選んだ人が嫌いになったり。なぜ私たちは未来の自分の幸せを正確に予測できないのだろう?その背景にある脳の錯覚や妄想について、ハーバード大学の人気教授が心理学や行動経済学、脳科学を駆使して楽しく解き明かす! 『幸せはいつもちょっと先にある』改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
80
「脳のトラップ」についての本でした。そのトラップを回避する術は「周囲に頼る」こと。つまり、「先人に学ぶ」ということ。ということは、「読書をする」ということになるかと思います。2024/01/12
西嶋
19
私達は未来を想像するのが好きだがたいてい間違える。特に未来の気持ちを想像するのは実は難しい。過去の気持ちを振り返るときすらよく間違えている。一番確実な方法は、渦中にある人に今の気持ちを聞くこと。2016/09/22
わたなべ
17
人間の予測がいかに間違っているか、どうして間違ってしまうのかについて書かれた本。DaiGoさんが紹介していたので読んだ。アメリカ人特有の少々回りくどい文章が気になるが、内容は非常に面白い。特に「感情」と「予感応」の違いについて書かれた部分がとても納得した。また、間違った予測をしないための対策も書かれており、「自分が予測している出来事を今まさに経験している人を探して、どんな気持ちか尋ねる」という、とてもシンプルな方法。しかし多くの人はこの対策を実行したがらないのも事実で、その理由についてもこれまた面白い。2019/09/01
WATA
17
我々が未来や過去をどう予測するか、どう予測を間違うかが分かる本。予測の間違いをなくす方法は書かれていない。軽快なユーモアたっぷりで読みやすいけれど、人によっては冗長と感じるかも。2014/01/22
ハイちん
15
人はあんまり合理的ではないし、記憶力も認知力も不完全だ。なのに人は自分のことを合理的だと考えるし、自分のこと完全にコントロールできていると思い込んでいる。そう思い込むように生まれついているからだ。行動経済的の本を読むと人間の能力の限界を思い知ってがっかりするが、同時に他人に対して寛容な気持ちにもなる。行動経済学の本は「自分は特別な人間である」という虚栄心を戒めてくれる。タフなやつも弱いやつも金持ちも貧乏人もいる。だけど人並み外れて優秀な人間なんてどこにもいやしない。優秀なふりができる人間がいるだけなのだ。2017/10/23