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内容説明
古今東西の童話や民話を諸星流にアレンジした、魅惑的なブラック・メルヘン!! 『瓜子姫とアマンジャク』、『シンデレラの沓』、『見るなの座敷』、『悪魔の煤けた相棒』、『竹青』の5編を収録。諸星ファンにとっては絶対見逃せない一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
30
グリム童話をモチーフにした『トゥールデおばさん』『スノウホワイト』の流れを汲む最新短編集。日本民話2編、西洋メルヘン2編、そして中国もの1編という、バラエティ豊かな内容。童話に教訓は付き物だが、諸星大二郎はその教訓に縛られず、自由な発想でもってアレンジしているのがいい。「シンデレラの沓」なんて、実に皮肉が利いてて、愉快で楽しい。また、「瓜子姫とアマンジャク」のエンディングは、しばらく余韻を引きずるほどに印象的だ。2013/12/16
T.Y.
15
日本民話から「瓜子姫とアマンジャク」「見るなの座敷」、西洋から「シンデレラの沓」「悪魔の煤けた相棒」、そして中国から「竹青」の5編。お伽噺を活劇に発展させたものから、古いお伽噺の世界が現在と交錯するパロディめいたもの、不条理な怖さまで縦横無尽なアレンジ、相変わらずの手腕が発揮されている。巫女に課せられた宿命に抗い、アマンジャクと独特の交流を築く瓜子姫がとりわけ印象的(アマンジャクが彼女に成り代わるエピソードが通りすがり的な一挿話に過ぎないものになろうとは)。2014/12/18
hanchyan@飄々
12
諸星先生の新刊!「見るなの座敷」「悪魔の煤けた相棒」が良かったが、なにより「竹青」のクライマックスがカッコよかった!! あとがきを読むとグリムものはまだまだ続きそうだけど、「碁娘伝」みたいなのが読みたいなぁと思っていたので。ネムキってすごい雑誌ですね。2013/12/23
punto
6
元ネタはおとぎ話なんだけれど、結構話が違っていて、エッセンスだけを利用した別物でした。絵はそんなに好きでもなかったのですが、なかなか味のある作品でこれはこれで良かったなぁと思います。2018/06/07
灯子
6
諸星作品には民話とか童話とかマザー・グースとか読んでる時に偶に感じる「なんじゃこれ?」と同様の不思議な感じがあるんだけど、特に今回はそれを感じました。「感じ」ばっかりで情けないがなんと表現したらよいやらわからない。好き。2014/03/31