内容説明
大正12年生まれ。予科練を経て海軍の戦闘機乗りとなった本田稔氏の魂の空戦記。死力の限りを尽くしたラバウル航空戦を戦い抜き、本土防空隊へ。“超空の要塞”と呼ばれたB-29と対峙した。日本人なら読んでおきたい戦争の記憶。著者は軍事ジャーナリストの井上氏。本田氏へのロングインタビューを基に構成。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
北本 亜嵐
16
本田稔・元海軍少尉へのインタビューを通して日米航空戦の様子、知らられていない本土防空戦の戦勝の記録を記したドキュメント本。当時の若者たちは祖国を守るために純粋な愛国心を持って戦い、散華していったことを決して忘れてはならない。本田氏は作者に電話でこう言った「総理大臣が靖国神社へ参拝しないことが悔しくてならない。祖国を守るために死力を尽くして戦って、そして死んでいった人々のことをどう思っているんでしょうか…」一人一人が真剣に考えなくてはいけないのではないか。2014/10/06
篠田@書店員復帰を目指し中!
7
第二次世界大戦でご活躍をされた本田稔少尉のインタビュー本。今の時代、旧日本軍の方が戦争を語ってくださる書籍というのは本当に有難い。戦争経験者の方のお言葉は非常に貴重である。この本の中には私が敬愛をさせていただいている志賀淑雄少尉・菅野直大尉・源田実大佐のエピソードも書かれており、とても良かった。CG画像も載っているため、非常にわかりやすい。2014/02/08
Mikarin
5
ゼロ戦というと、「大空のサムライ」が定番だが、本書の戦争中期、後半の記述には注目すべきものがある。特に343空に関する部分は後世歴史史料になるのではないかというレベル。著者もやはり目に見えないモノの何かや運というものを重視している点は注目。2015/09/23
乱読家 護る会支持!
4
タイトルにゼロファイターとついているが、ゼロ戦よりも、終戦間際に生産された高性能戦闘機「紫電改」での飛行記録の方がページ数は多い。戦争に勝つには、物量、教育、戦略、そして兵器の能力で敵を上回らなければならぬ。みたいな、、、2014/01/23
phmchb
3
この本で初めて「紫電」という戦闘機の存在を知った。2014/09/02