内容説明
日本語の力は生きる力。本を読み、手紙を書けば、人生はどんどん豊かになる。「生まれ変わってもう一度授業がしたい」――101歳でこの世を去った、伝説の国語教師の遺言、緊急出版!!
目次
第1章 国語を学ぶ意義(国語力とは「生きる力」 遊ぶ気持ちで学ぶ ほか)
第2章 読む楽しみ(ときには遠回りをしてでも徹底的に理解する 教材として打って付けだった『銀の匙』 ほか)
第3章 書く楽しみ(「読む」は「書く」につながる 読後感を書くことで読書は完成する ほか)
第4章 学び続ける楽しみ(何かをはじめるのに、遅すぎることはない 横道で得た経験が人生を豊かにする ほか)
第5章 生涯、国語教師(長寿の喜び 人生を充実させる原動力とは ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TakaUP48
39
灘校で50年間、国語教師として教壇に立った橋本先生の重みのある言葉の数々。「国語はすべての基本。学ぶ力の背骨である」。数学の問題を読み解きや、英語の長文理解のために読解力は不可欠。最近の教育は国語軽視か?「読書を通じて他人の人生の追体験」。読メに通じる言葉は「読後感を書くことで読書は完成する」。これにて、判断力・構成力・集中力がつくのだ!「思いやりの気持ちが人を大人にする」相手の立場になって考えることで視野が広くなり、成長に繋がる。耳が痛い言葉だ。タカラジェンヌからダンスまで人生を大いに楽しんだ人だった。2021/03/19
Unicorn
7
薄いし、あっという間に読んでしまった。でも、中身は非常に濃く、読みがいがあった。国語力がとても大事で、国語力があれば、他の教科も力がつくんだ、という部分は、説得力があった。また、読書した後、自分がどう感じたか、書くことも大事で、それをやって初めて、読書というものが完成するのだ、と言う部分は非常に興味深かった。他にも書きたいことはあるけど、書ききれなくなりそうなので、止めておく。2013/12/26
いが栗坊主
6
スローリーディング、多読、日記などなど色々、再確認できてよかったわ。読メでこうして感想を書くこともええことなんやね。著者の教材として使用してた「銀の匙」、まだ未読なんで読んでみよ、、漫画「銀の匙」も。2014/04/06
りな
6
灘中の国語教師だった橋本武先生が、101歳となって著した本書。日記は書きたい時だけ書く、無理に早寝早起きなどせず、好きなだけ夜更かしをして好きな時に居眠りをする、趣味は飽きたらすっぱりやめる等々、著者の自然体な生き方に、読んでいて「そうか、これでいいのか」と、肩の力が抜けるようだった。著者が、101歳になってもなお、青春時代を謳歌しているということが、文面からもいきいきと伝わってきた。国語を、そして人生を楽しむコツを学べたと思う。2014/03/03
KK
5
灘高教師であった橋本武さんの本。名言が集まってます。脇道に逸れながらの授業は色々なことが学べて楽しそう。子供たちにも学ぶ楽しさを知ってほしいなぁ〜2014/02/05