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内容説明
レアメタルと呼ばれ、日本を支える高度技術の要となる希少元素。その機能を、鉄やアルミなどのありふれた元素で置き換え、日本を資源大国へと変貌させる国家的施策が「元素戦略」である。科学と産業に革命的なインパクトを与えるこのプロジェクトの狙い、進捗状況、日本産業への貢献をあますところなく語り尽くす。
目次
第1章 「元素戦略」とは何か
第2章 逼迫する“希少元素”の実態
第3章 「元素戦略」はどう進められているのか
第4章 研究者を支える「元素戦略」独自のしくみ
第5章 「元素戦略」をリードする五つの研究
第6章 文科省、経産省の全プロジェクトをチェックする
第7章 日本企業はどこにチャンスを見い出すか
第8章 猛追するアメリカ、EUにどう立ち向かうか
第9章 「元素戦略」に人生を賭ける
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mzo
10
産業界に欠かせない稀少金属。その中でもレアアースは中国が世界生産の大半を占めているが、数年前、その輸出規制により日本産業界がダメージを負ったことは記憶に新しい。しかし、日本の立ち直りは想像以上に早かった。その背景にはこの元素戦略プロジェクトがあったことは間違いない。この本を読むと日本の技術力の優秀さに圧倒される。何より、数ある研究の面白いこと!これは是非とも、理科の好きな中高生に読んでもらいたいですね。若い人が元素戦略という壮大なプロジェクトの一翼を担い、世界のトップを走ってくれることを願います。2014/01/14
youmaysay
2
著者が関係者なのでちょっと手前味噌かなという感じもするが、材料開発の先端を知るにはいい本だと思う。2014/04/10
Kentaro
1
ダイジェスト版からの要約 「元素戦略」で主戦場となる大きなテーマのトップバッターは「磁石」である。モーターや発電機には必ず磁石が使われており、そのモーターは家電製品やハイブリッド車・電気自動車から携帯電話に至るまで、あらゆるところで使われている。ハイブリッド車など「小型・高性能」を求められるモーター用の磁石にはネオジム磁石、なかでもジスプロシウムを添加したネオジム磁石が使われている。この希少元素(ジスプロシウム)を使わずに済ませたいというのが、「元素戦略」プロジェクトの中でも最も大きなテーマの一つである。2018/05/03
柏原 輝彦
0
人類は5回目の錬金術の時代にいる。地球・生命の歴史は物質との格闘の歴史。元素戦略の先にある夢は争いをなくすこと。海底資源を取って同じ土俵で戦うだけでは本当の解決にならない。2015/06/20
にしやん
0
元素と元素の間に「新しい元素」2014/02/28
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