アスキー書籍<br> 電気サーカス

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アスキー書籍
電気サーカス

  • 著者名:唐辺葉介
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 角川アスキー総合研究所(2013/12発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784048660662
  • NDC分類:913.6

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内容説明

まだ高速デジタル回線も24時間接続も普及しておらず、皆が電話回線とテレホーダイを使ってインターネットに接続していた時代。個人サイトで自己表現を試みる若者達がいた――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

miroku

23
ブログ前夜。テキストサイトの時代。通過儀礼の物語。イタさが切ない。2018/03/21

giant_nobita

11
テキストサイトの管理人でまともに働けず薬に溺れる「僕」と、自殺未遂などのエキセントリックな行動を繰り返す真赤という未成年の少女との共依存的な同居生活を物語の主軸として、週刊連載小説らしく断片的な小エピソードの集積によってこの長編小説は書かれている。作中の言葉にあるように「日々脳裏に浮かんだよしなしごとを脈絡もなく書きつらねていく」ような日常生活の描写が「僕」が過ごした時間の流れを感じさせる。「僕」と真赤の関係の破綻は目に見えているのに、こんなにやるせなく心を抉るのかと終盤では呆然としてしまった。2017/01/21

サエズリ割津

10
気味の悪い面白さ。思いつきで始めたテキストサイトによって様々な人間と交流することになる主人公の摩訶不思議ともいえる異常な日常が淡々と描かれる話。読んだ後の脱力感というか虚無な感じがすごい。主人公の周りに集まる落伍者であり社会に取り残されたものたちの哀愁がこれでもかと描かれていた。ネットが発展していく過渡期での狂乱じみた若者たちのどうしようもないやるせなさ。自己否定による自己表現に虚しさと羨望を感じた。読み終わってみるととてつもなく秀逸なタイトルだということに気付かされる。別作品も読みたい。2016/01/04

でーたべーす

9
青春時代を過ぎ、いつの間にか大人になってしまった者たちの足掻きというかなんと言うか。リアリティがあり、日常の延長のように冗長な展開ながらも、異様に読ませる魔力がある。これ程あとがきや解説が読みたい作品はなかなかない。2014/01/09

ロコロコ

9
(☆☆☆☆☆)唐辺さん名義の中では(今のところ)一番楽しめた(という表し方が正しいのかどうか)。そして読み方にもよるとは思うのですが今までで一番辛い感じの話でもあった。世界がどんどん足場をなくしていく感じのところではなく(それは他の作品にだってある)、再構築されていくところが非常に辛い。サーカスとはほんと絶妙な軽さを伴ったワードだなぁとか思ったり。あと、そうそう、メンヘラ萌え小説としても中々のものじゃないかなぁとも思います。2013/12/01

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