PHP新書<br> 著作権法がソーシャルメディアを殺す

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PHP新書
著作権法がソーシャルメディアを殺す

  • 著者名:城所岩生
  • 価格 ¥720(本体¥655)
  • PHP研究所(2013/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569812908
  • NDC分類:021.2

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内容説明

津田大介氏推薦!――「クールジャパン」関係者は全員本書を読んで猛省せよ!

 ツイッターで歌詞をつぶやくと有料、違法ダウンロードで2年以下の懲役か200万円の罰金、パロディ作品は認めない――ますます強化される日本の著作権法。いかにも権利者を保護する良法のようだが、じつはそんな単純なものではない。利用目的が公正であれば許諾はいらない「フェアユース」や「フェアディーリング」。この考え方こそ世界のトレンドなのである。日本は大きく遅れていると言わざるをえない。

 グーグル、ヤフー、ユーチューブ、フェイスブック、クラウド……日本からこうした画期的な新サービスが育たないのは、じつは当然なのだ。検索サービスひとつとっても、事前許諾を要求する著作権法が壁になり、サービスの充実が図れないのだから。

 何より日本の著作権法は、こうしたソーシャルメディアを通じてだれもがコンテンツを発表する時代にありながら、私たちユーザーの眠れる意欲と創造力を破壊しているのだ。文化保護どころか、文化破壊の悪法なのである。

 その背後に潜むのが、立法・行政・司法と業界がつるんだ“著作権ムラ”。ここでも既得権は守られる。本書は彼らの正体と横暴を告発し、世界標準の法改正の必要性を提言する。

目次

第1章 世界の潮流に逆行する日本の著作権法<br/>第2章 著作権者の保護に躍起になる人たち<br/>第3章 日本発・新サービスはこうして葬られた!<br/>第4章 日本発・画期的発明はこうして葬られた!<br/>第5章 デジタルネット時代に取り残されるテレビ局<br/>第6章 世界はさらに進んでいる<br/>第7章 いまこそ著作権法改革を急ごう!<br/>エピローグ 「ロビーイング2.0」のすすめ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

96
せっかく日本にもいろんなネット時代を切り開くものができていたのに全部潰され、アメリカ、韓国にまで抜かれたのは非常に残念なような気がするがそういう国民性なのかなと納得したい。2013/12/14

Christena

9
著作権法って難しい。いつ知らない間に、自分が違法行為をするかもしれないと思い、勉強してみたけど、よくわからなかった。この本によると、日本の著作権法が、なんだかよく分からないことになってることが分かった。それによって日本のネットビジネスの発展が阻まれているという。著作者や著作権者の権利を守るこのは大事だけど、守りかたを変えるべき時がきたのではないだろうか。出版が2013年12月なので、内容も新しく、読みやすい文章でした。2014/01/19

Moloko

5
先進国ではフェアユース規定や、著作権者の利益を不当に損ねない等の制約の下で、異議を申し立てられない限りは著作物の利用を認めるオプトアウト方式がある一方で、頑なに既得権層の業界団体の利益保護に邁進する日本の司法・行政を批判する本。一方的な批判のように見えるが、他国の法運用や海賊版の横行も考慮すれば日本だけ著作権保護に偏ってもソーシャルメディアは育たないし、音楽業界やテレビ放送もオワコン化するのはもっとも。クラウド上の音楽保存の違法化やP2Pの金子氏逮捕等の失敗を避けるには法律家以外の専門家や市民の参加が必要2017/08/13

MasakiZACKY

5
日本の愚かな著作権法についてその問題点を解説した一冊。著作権法とソーシャルメディアが内容の中心というわけではなく、とにかく日本の著作権のおかしさ、あるべき海外の例について力強く。そんなに新しい話をしているわけではないけども、最新の情報も交えて現状を知りたい人は是非。2014/01/04

西澤 隆

4
Youtubeが怪しい団体の著作権侵害申立で即公開停止するのは米著作権法が「条件さえ満たせばサービス提供者側は侵害者にならない」と定めている(SH)からなのか。対照的に日本の著作権法は「権利はすべて著作者が保有するが一部例外としてこれは無許諾使用OK」でホワイトリストの羅列とオプトインで例外を明示的限定的に作る仕組みであるせいで、あたらしい技術が生むかもしれない新業態をことごとく阻害しているというのが著者の論。フェアユースの概念が著作権法に取り込まれないとまたJASRACが無茶を言い出すんだな、まったく。2018/02/15

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