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内容説明
あなたがいなくても生きていける。でも、私たちは確かに繋がっていた。 「繕い裁つ人」「サウダーデ」の著者が描く、川沿いの町に暮らす人々の群像劇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
131
以前、女性誌のフラウで漫画大賞でこちらの漫画の紹介されていて気になっていました!なんとも言えない雰囲気のある優しく切ない素敵な作品でとても気に入りました*住宅街の中にある臭気漂うどぶがわの側にいつも座っているおばあさん。そのおばあさんの妄想の世界と現実の世界が上手く交錯しています。貧しいおばあさんですが、とても心の中が豊かで幸せそうでした。おばあさんを気にかけてくれている少年やご近所の人々のことも描かれていきます。6編のオムニバス形式のお話と書き下ろし入り。どのお話も素敵で、じわじわ余韻の残る温かい作品*2015/03/22
ダリヤ
63
往来堂書店で出会った本。マンガってほとんど透明のカバーがかけられていて中をみることができないけれど、そこでは小さな中身の確認が許されている事が嬉しい。そして、あの小さな空間でとても心に残る本の選書をされているなとおもう。どぶがわでよくあそんでいたわたしは、あのにおいをなつかしくおもいだしながらページをめくった。ゆるやかな夢を共有しながら、彼らの日々が少しずつまじわりながら少しずつかわっていく。静かなさよならは胸をしんとさせて、未来へとしんと繋がっていく。楽園と現実を器用にいききしてみたい。彼女のように。2014/10/21
ちゃりんこママ
41
私はある時期から夢が見られなくなったので(というか記憶できないのかな)、このおばあちゃんのように夢で映像が出てくる人が羨ましいです。パンの味は戦中、戦後体験の象徴かとも想い、お屋敷の天窓の雨漏りは…夢見るお迎えの来ない小公女。トイレを磨くおばあちゃんを見て、「あ、やっぱヘルパーの仕事ガンバロ」とか思うのでした。2015/09/01
D21 レム
38
晩年の90才くらいからいつも日向でじっとしていた曾祖母のことを思い出した。まったく同じ様子だった。それがまず心にじーんときた。どぶがわの横の一人暮らしの住人たちが、音楽がかかるのを待つ場面が心にしみいる。幸せの定義は人によって違う。そこに現れる、触れ合いとも言えないような、ささやかすぎる触れ合い。会話は交わさないが、住人たちは気配で交流する。切なくて泣きたくなる。他人が人のことをとやかく言うのは大きな御世話だなと思う。この『どぶがわ』は珠玉の映画になるように思う。主演は八千草薫さんかな?黙って生きよう。2014/09/26
ぐうぐう
28
どぶ川のそばの小さなスペース、そこにぽつんとあるベンチに座る老婆。一人暮らしの孤独な老婆は、空想の中で華やかな物語を繰り広げていく。一見、現実逃避としての悲壮な設定のように思えるが、池辺葵の手に掛かると、不思議と切実さが払拭される。そもそも老婆は幸せであり、その幸せは、彼女の周囲の人達へと少しずつ伝播するのだ。まるで、老婆の空想が現実世界に零れていくように。臭気漂うどぶ川のほとりが彼女にとって楽園であった。老婆を通して、すぐ隣りに楽園があるかもしれないことに、人々は気付くのだ。2013/11/18
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