内容説明
クトゥルフ神話の祖、ラヴクラフト(美少女ラヴ)が活躍するファンタジー小説の続編。パブ「金羊毛」2号店の進出を目論む母親シーナにより、主人公の少年カンナを美少女マスコットとする計画が新たに進む中――アーカムの図書館長ワイマースは、カンナとラヴの二人に無名作家の出したある画集を薦める。そこに描かれた絵画は二人の精神内に迷宮を作り出し、精神迷宮を抜けた二人は再びスウシャイの大地を踏みしめる。二人が訪れた都市ダイラス=リーンは毒々しい極彩色に彩られ、人々は異様な服装や髪形、化粧に身を包み、狂っていた。禁書『黄衣の王』の影響により、あらゆる美的感覚が破壊されていたのだ。ラヴの万有図書館としての使命が働き、『黄衣の王』の収蔵を試みることになる二人。しかし禁書の行方は知れず、唯一わかったことは、月に何度か海から渡ってくる謎の黄砂の存在だった――。黄砂の渦巻く都市で、猫好きのラヴが萌え上がる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
60
カンナとラヴがまたもやスウシャイへ。今作は弩級の猫好きなラヴがツボに嵌ってしまいました。カンナの成長に加え暗黒神話も極まり急転直下のラストへ。でも、これじゃぁまだ終われないということで未完です。続きは出るのかなぁ、読みたいけど黒さんだからなぁ、出ないかもしれないなぁ、出て欲しいなぁ。2017/04/21
sin
20
いやー、笑ったワッラッタ、ラヴの猫じゃらし。物語は最終章に来て一気にスケールUPして【未完】なのですが、ヘンハウ!ヘンハウ!ここから先はアニメの世界観です。2013/11/23
シュエパイ
15
ふわぁぁ、悪魔の辞典の人、ラヴクラフトと同年代に生きてた人なんだ!それぞれバラバラに本だけ知っていたので驚いたですよ。芸術家たちの街と心を破壊した、黄衣の王のメイルシュトロウムも恐ろしかったですが、ラゴゼヒイヨの脅威の方が大きいのですね。ついに、オアンへ、そしてネアさんまで・・・と。あぁ、これは確かに未完の恋のことだったりするのです。続きは、いつごろでてくれるのかな~2014/03/29
miroku
13
黄衣の王♪ クトゥルー♪ ビアス♪♪ 猫~! 転がる、転がる。ゲッ! ラストが黒テイスト♪2014/02/16
ハルクイン
10
ラヴクラフト少女化ライトノベル第二巻。そして相も変わらずのオマージュな表紙。創元推理の全集の隣りに並べたい。今回は、ラヴクラフトと交流があったらしいビアスもスウシャイにて登場。ラヴクラフトの著作に少しでも触れてるとより楽しめる。ピックマンやクトゥルフには、ネアと同じように興奮した。猫に萌えまくるラヴちゃん可愛い。情報過多な注釈も健在だった。すごい展開で未完で終わらすなんて…次巻の発売を心待ちにしてる。2013/11/14
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