講談社学術文庫<br> 明治医事往来

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講談社学術文庫
明治医事往来

  • 著者名:立川昭二【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 講談社(2013/12発売)
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  • ISBN:9784062922050

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内容説明

平均寿命三十年の時代、電灯がつき、陸蒸気が走り、煉瓦の家が立ち並ぶ繁栄の裏には汚濁、貧困、頽廃があった。栄養立国・衛生立国をめざす一方で、「女工哀史」らを蝕んだ結核や、娼婦を死に走らせた梅毒検査。そして、夏目漱石、岩倉具視、樋口一葉らを襲った病魔の数々――。死と病いを身近に抱えながら生きた有名無名の人々を綴る、明治への鎮魂曲。(講談社学術文庫)

目次

人生三十
体格検査
栄養立国
頭痛・肩こり
健康読本
ある殉難碑
コレラ一揆
疫病非情
鼠塚
医師繁昌記〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃま坊

19
明治時代にタイムスリップしたら医学に関係した職につこうと妄想していたことがある。コレラ、ペストの流行で医師も含めて死者多数。風評によるリンチで殺された医師もいたという。顕微鏡は意外と早い頃からあったが、ガラス製の注射器の登場は意外と遅い。ということは注射薬もあまりなかったのか。衛生状態も悪く、病気と戦うといっても薬が少ないから、多くは自然治癒力に頼るしかない。どうもこの時代の医者も楽ではなさそうだ。先人たちの苦労がよく分かる。2019/05/19

ikatin

10
せっかく面白かったのに、半分ほどまで読んだところで飛行機の座席ポケットに置き忘れてきてしまった(^_^;)。ビゴーの絵をもっと見たかったのになあ。なんとか図書館で探してみよう。しかし、梅毒の嵐に関してはわが国も中世ヨーロッパに負けてないようである。2013/12/19

Yapuppy

9
平均寿命40年以下だった頃の日本 誤解により惨殺される村医 伝染病の脅威 現在にも名の残る売薬 戦病死。 私の高祖父とその兄弟3人は明治10年代に九州の寒村を出て東京に向かい1人は腸チフスで、1人は何だかわからない原因で亡くなり1人高祖父のみが帰ってきた。それでも増え続けた人口と物凄い勢いで進歩する医学が当時の人たちの意識をどう変えたか、ゆっくり考えたい。2013/12/24

穀雨

8
石黒忠悳の『懐旧九十年』で、明治時代の医療事情に興味を持ち一読。看護師、歯科医、医学教育などから哺乳瓶に至るまで、さまざまな「事始め」が小説のような巧みな語り口で紹介されていて、おもしろかった。特に江戸時代の九州に、国民皆保険の原形のような仕組みがあったことは興味深かった。2023/01/30

いきもの

6
単行本にて。明治の様々な医事に関する世相。伝染病から精神病、医者や薬。西洋医学に対する庶民の反応や文芸作品による描写。色々と混沌としていて面白かった。2022/12/07

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