丑三つ時から夜明けまで

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丑三つ時から夜明けまで

  • 著者名:大倉崇裕
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 光文社(2014/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334766504
  • NDC分類:913.6

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内容説明

犯行現場は完全なる密室、容疑者には完璧なアリバイ――こんな事件、犯人は幽霊以外ありえない! 霊能力者ばかりを集めた静岡県警捜査五課は、そんな不可能犯罪に出動する特殊部隊だ。捜査一課の刑事である私と上司の米田は、今日も難事件の現場で五課の七種課長と丁々発止の推理合戦を繰り広げるのだが……。驚愕の設定と二転三転する真相。異色ユーモアミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

87
幽霊が絡むいわゆるオカルト犯罪を扱かったミステリ、しかも捜査五課なる対幽霊専門の部署に名を連ねた個性豊かな面々…というおいしい設定だが、残念なことに幽霊の存在が証明されたことを前提条件にしてしまったことで、オチに一捻り工夫を凝らしてはいるもののミステリーの部分が弱い。また捜査五課が主体ではないせいか、脇を固めるはずの個性的な面々がその個性を活かして活躍する場面はないに等しく命じられるまま集団で右往左往するばかりで、読ませる内容ですが期待しただけに残念な1冊でした。2017/06/04

セウテス

85
幽霊の存在が現実的に認識された、世界設定の連作短編ミステリ。死とは肉体と霊体が分かれる事だが、霊体としては1年しか存在出来ない。元々の霊力の強さにより、話が出来たり姿を現せれたりと個人差がある。幽霊による殺人も確認されており、静岡県警には第5課という幽霊を扱う専門部署、超能力を持つ捜査員たちがいる。ざっくりとした世界観ながら、中々面白い処を突いていると思う。幽霊である為、密室や殺害方法など謎解きにするには、たいへん難しい設定であろう。ラストへの道筋も落としも哀愁感じる物語も、私好みであるが続編が欲しい処。2018/10/20

hnzwd

58
幽霊がいることを警察が認めている、っていう前提の短編集。犯人は幽霊なのか、人なのか、というせめぎ合いはなかなか良い。ラストは綺麗でしたが、、最初の話の犯人を敵役にしてシリーズ化を妄想してしまったので完結しちゃった感はちょっと不満かも。。。設定の面白さは良いと思います!2015/04/04

aquamarine

54
密室!といったら本格トリックを想像しますが、この本ではなんと不可能犯罪は幽霊の仕業。霊能力者で構成された静岡県警捜査5課が頑張ります。霊の設定はきちんとしており、捜査一課の「私」(霊感ありのキレモノです)が一緒に行動して人間側の捜査もするため単純ではないストーリーになっています。短編としてはどれも良かったですが「幻の夏山」がほろりとして好きです。メンバーのキャラが立っているのに活躍しきれていないなど全体を通してみると勿体ないなと思う部分も多いのが残念ですが、ラストの回収も余韻も見事でしっかり楽しみました。2014/11/19

Norico

35
表紙が謎の人物多くて面白そうー、と思ってたら、出てくる人たちをちゃんと書いてるんですね。五課の人たちは一人一人個性的なはずなんだけど、なんかひとまとめとして出てきて大した活躍もしないのでもったいない気がします。しかし、幽霊を逮捕するなんて、すごい技術だよなぁ。2017/07/02

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