内容説明
“猫を殺したらダメなのに、蚊は殺してもいいの?”
“どうしてピンポンダッシュをやっちゃいけないの?”
子どもはみんな哲学者。彼らの問いには、哲学的な思考がつまっています。
自由と責任、動物と倫理、正義と公正、幸福、人間性……など、
ドイツ人哲学者と子どもたちとの哲学対話を通した哲学入門書。
ドイツ発白熱哲学教室、日本上陸!
哲学とは、学びの場です。
<自由と責任> “どうしてピンポンダッシュをやっちゃいけないの?”
<動物と倫理> “動物を殺してはいけないのに、お肉は食べてもいいの?”
<正義と公正> “お誕生会に好きな友達だけを呼ぶのは不公平なの?”
<幸福> “人は有名になっても幸せにならないの?”
<人間性> “オウムは言葉が話せるから人間性があるんじゃない?”
目次
1 子どもと哲学
2 真実と知るということ―本当のことを言っても、どうしてそれが嘘にもなるの?
3 自由と責任―どうしてやりたいことを全部やっちゃいけないの?
4 動物と倫理―どうして猫を洗濯機に入れてはダメなの?
5 公平さ、あるいは正義―リスは木の実を三つしかとらないのに、ライオンが五〇〇個もとるのは公平なの?
6 人間性―人間が二本歩行する毛のない動物じゃないのはなぜ?
7 アイデンティティー―悪い人が今日からすぐにいい人になれるの?
8 幸福―ぬいぐるみを植木鉢に入れられても怒っちゃダメなの?
9 哲学って何?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわ
5
哲学者(大人)と小学校に通う子供たちとの対話。 嘘って何?人間って何?幸福とは? ...と突然言われたら大人でももごもごしちゃうような話題だけど、子供たち目線での身近な出来事や分かりやすい例で一緒に考えを深めるのが楽しいかも。でもやっぱり哲学って難しい...2021/02/21
ゆうろ
4
子どもと哲学者が哲学的な問答をする本。 子どもと哲学者の哲学的な問答はとても考えさせられる内容で面白い。ただ、子どもとの問答は全体から見ると僅か、残りは著者の考えが延々と書かれている。著者の考えは様々な内容について書かれているので、断片的で深みがなく理解するのが難しい。 誰に何を伝えたいのかがよく分からなかった。少なくとも哲学に親しみがない人向けでは無さそう。2014/07/09
kaya
4
昔から母上に『erisは理屈っぽいね』と言われてた。本が好きで、考えるのが好きで、それを人に話すのも好きだったから。あと、妄想するのも好きだった。笑 答えの出ない問題を考え続けることに専念するのが哲学ならば、わたしはこれからもずっとずっといろんなことを考え続けたい。たとえメビウスの環のようだとしても。2013/12/02
K
3
子どもの何気ない質問って哲学だよなー。友達の子供に絡むときは色々聞いてみよう。2020/02/11
かなで
1
子どもとのかかわりは哲学的な部分が本当にたくさんあると思っていて、子どもと哲学的な話ができるのは面白いと思った。こちらの問いかけや子供の言葉への返し方がうまくできないと上手に哲学的な対話はできないと思うので、この本は読んでいて興味深かった。/23冊目2020/08/08