冒涜の歴史―言葉のタブーに見る近代ヨーロッパ

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  • サイズ B6判/ページ数 443p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560028322
  • NDC分類 230.5
  • Cコード C0022

出版社内容情報

神を冒涜する言葉とそれに対する政治・宗教権力の対応の変遷をたどり、この「言葉による罪」を手がかりに16世紀以降のヨーロッパ社会の構造を読み解こうとした刺激的な試みである。 【訳者あとがきより】 著者は都市の歴史と宗教史のスペシャリスト。水夫や水兵のことを調べているうちに、彼らが頻繁に口にする冒涜的な表現を取り締まる規約があることに関心を抱き、以後、海の男の世界だけでなく、研究の地平を精力的に広げていった。その集大成ともいうべき本書は冒涜の言葉という「特殊なフィルターを通して、ヨーロッパ近代を再度、しかもまったく新しい観点から、再構築できる画期的な一冊である」。

内容説明

「言葉による罪」とは何か。「言葉による罪」を手がかりに近代社会の構造を読み解く。

目次

第1章 教会の時代―消えることなき罪
第2章 君主の時代―政治権力と涜神的言辞
第3章 人びとの時代―冒涜の共同体
第4章 法律家と聖職者の時代―対象の移動
第5章 移行の時代―試練にさらされる涜神的言辞
第6章 涜神の時代―言葉の意味

著者等紹介

平野隆文[ヒラノタカフミ]
1961年生。東京大学大学院博士課程修了。青山学院大学助教授。専門はフランス・ルネサンス文学・思想
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