内容説明
大ベストセラー「暴力団」「続・暴力団」を手掛けた巨匠・溝口敦が齢70を超え、自身、「最後の闇モノ」として望む、「裏社会の今」を暴く決定版。衰退する暴力団の現状と今後、半グレ集団などの因習にとらわれない新たな暴力の実像と展望、そして、われわれ市民社会が、溶けるように私たちの生活に食い込んでくる暴力の兆候、背景をどう見抜き、どう対処すべきかを綿密な取材と、豊富な見識から説く。
目次
第1章 細る山口組
第2章 包囲下の工藤會
第3章 飛んでる半グレ集団
第4章 テキヤの悲鳴
第5章 組員の行く末
第6章 暴力団の適正規模
第7章 狭まる棲息領域
第8章 万人が万人の狼に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
59
九州というか福岡は暴力団が多いことに気づく。お茶目な工藤会が気になったけど、北九州はたいへんなんだなと思ったりした。ぐれるのもけっこうたいへんだと思いました。2014/06/27
香菜子(かなこ・Kanako)
26
溶けていく暴力団。溝口敦先生の著書。暴力団や反社会的勢力の現状をわかりやすく解説した良書。溝口敦先生の取材力と文章力の高さには感嘆するばかり。2018/08/13
しーふぉ
17
テキ屋も撲滅の対象になりお祭りから屋台がなくなるのは寂しいな。著者はやくざに取材をよくしているようで、共感している部分が大きいよう。2018/04/15
たぬきごんべい
15
暴力団が溶けて欧米各国のような犯罪者集団が街の中へ入って、外見からは分からないようになってくる。代紋がものを言っていた時代から代紋が邪魔になる時代になってきてる。愚連隊のグレ、グレーゾーンにいるグレ、半グレって溝口さんが創った言葉だったんだ。★3.52017/11/22
ダンボー1号
10
福岡県は「修羅の国」と呼ばれていると4年前若い奴から聞いてビックリした。言われてみれば暴力団関係のローカルニュースは多いかも。でも暮らしていて全く実感ありません。本書では暴力団の衰退と書かれています。受け皿減ったドロップアウトし不良化した若者はサギ等へ。サイコな事件は増えたけど傷害事件そのものは減っているかも。外国人犯罪組織も減っているのか?2015/08/02