内容説明
「嫌な取引先は切ってよい」で知られる中里スプリングは、従業員20数人の会社ながら、47都道府県1600社以上のお客様がいる優良企業。同社社長の中里氏が実践する、「好き嫌い」を基準とする働き方を紹介。
目次
序章 わが社が「嫌な取引先」を切ってよい理由<br/>1章 気持ちが貧しくなる仕事はしない<br/>2章 会社は下請けでも、心は下請けになってはいけない<br/>3章 社員に好きなようにやらせれば社員も会社ものびる<br/>4章 「優秀な社員」はいらない。「好きな社員」だけいればいい<br/>5章 組織や役職も「好き嫌い」で決める<br/>6章 ものづくりは「自由な発想」と「愛情」でうまくいく<br/>7章 月1回の「夢会議」で自分の夢を飛躍させる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろ☆
15
群馬の中小企業、中里スプリング製作所。従業員が付き合いたくない取引先があった時に、自己申告でき、取引を断ることができる!要所要所に、覚悟と信念が見える。2013/12/10
ふぇるけん
11
タイトル的にお客様の前では広げられない一冊(笑)群馬県にある小さな町工場ですが、社員をやる気にさせるさまざまなアイディアが詰まっています。嫌な取引先を切る権利、新規顧客の担当は立候補制、新規営業は社長ひとり、社長が好きな社員ベスト10を選ぶ、など一見常識外れに見えるがちゃんとそれぞれに意図があって考え抜かれている。利益=会社存続費用という考え方には賛同。こういった中小企業が日本を元気にしますね!2014/08/27
貧家ピー
5
1年で最も頑張った社員が、好きなものを作るか嫌な取引先を切る権利を行使できる。単なる好き嫌いではなく、尊敬できる会社、互いに高め合うことができる会社と取引するという思想。「人ザイ」に関して、人災・人罪・人在・人済・人材・人財から、社員に自己評価させるのもユニーク。2014/01/05
芸術家くーまん843
5
経営において「誰と付き合うか」「誰と付き合わないか」が大事。嫌な取引先は売上は与えてくれるが利益的にはマイナスに。従業員の自尊心が傷つけられたりモチベーションが低下したりロクなことがない。そんな嫌な取引先を切ってよいと断言した過激なビジネス書。社員20数人の下請け町工場だが「無借金経営」「取引先1600社以上」の中里スプリング製作所代表取締役社長中里良一氏。「日本一楽しい町工場をめざす」をキャッチフレーズに掲げ「非常識経営」で計655回メディア登場(2013年8月現在)。経営の要点をしっかり押さえた主張。2013/12/06
Yuichi Yamasaki
5
いわゆる町工場の中里スプリング。バネを作ってる下請け工場。中里さんが25歳で会社に入った時は15件の取引先しかなく、ウチが仕事出さなかったら潰れるんでしょ!?と相手から言われていた。新規営業をし、取引先を全国に広げ社員が取引したくないという会社は取引を停止!その代わり中里社長が新規10件とってくるという^_^イイネ取引を停止したい会社の定義なんてどの業界も同じ。それを本当に断る。凄いわ。メディアも面白い記事が書きたい。面白い会社を世に知らせたい。それに見合った会社は注目されるんだね〜。2013/11/04