内容説明
グローリーは、職場の上司で王族のヴィンチェンツォと激しい恋に落ち、夢のような日々を過ごした。なのに、君はつかのまの愛人にすぎないと屈辱的な言葉を投げつけられ、彼の人生から蹴りだされてしまう。想いを断ち切れぬまま6年がたったとき、一通のメールが届いた。“君の家族の罪を告発する”――送信者はなんとヴィンチェンツォだった。動揺を抑え、ヴィンチェンツォを訪ねたグローリーに彼は冷たく言った。不正を働いた家族を投獄されたくなければ交換条件をのめ、と。「1年だけ、ぼくの妻として暮らすんだ」それはつまり、妃になれということ?■人気絶頂オリヴィア・ゲイツのミニシリーズ3部作〈愛を拒むプリンス〉がスタート! “人生の最大の幸福は結婚”との信条をもつ王に、結婚を命じられた愛を知らないプリンスたちは、幸せをつかむことができるのでしょうか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
24
うむむ、いろいろつっこみたい部分が。ヒロイン母、苦渋の選択だったのだろうけれど、何も知らされない娘が一番苦しむのをわかっていてずっと黙っていたのはひどくないか。ヒーローのメロメロ具合からして過去の事件をうやむやにした経緯は分からなくもない(愛する女性の裏切りと向き合うより、ばっさり切り捨てる方がまだ簡単だったんだろうな。物凄く後悔していたけど)。それにしても今回の事件の解決があっさりしすぎて肩すかしを食らった気分。復讐とか便宜結婚とか言いながら早い段階でメロメロっぷり披露したヒーロー、やっぱり多重人格?2018/07/03
ちゃろ
6
⭐️⭐️⭐️副題に「愛を拒むプリンス」と付くだけあって、ヒロインを拒みながらも、ヒーローのヒロインへの執着がすごい。冒頭から裏切られたと思い込んだヒーローがヒロインに浴びせる罵倒が酷い。6年後ヒロインを忘れられないヒーローが過去を忘れたかのように甘い言葉でヒロインに近づいていく。ヒロインが感じたように躁鬱か多重人格者のよう。結局、ヒロインもヒーローを愛していて忘れられなかったんだから結果オーライなんだろうけど、なんとなく納得できないわぁ。2015/05/23
akiyuki_1717
4
愛することと、恨むことは紙一重なんだと感じさせる作品です。誤解からヒーローは過去にヒロインを無下に捨てるのですが、よくありがちな簡単な勘違いではなく、ヒロインを信じたいがために手を尽くしても疑いが晴れなかった為の決断だったんだけど、肝心のヒロインには問いたださなかったという…でもあれだけ証拠があれば、ヒロインの言葉も信じられなかっただろうけど。終盤の互の行動が、私には好みの展開で、結構満足できました。2014/10/21