内容説明
最愛のサキが癌で余命三カ月と宣告された日から、修次の凄まじい凶行が始まった。見ず知らずの女性の顔に額を叩きつけ、いたいけな少年の顎をライターで炙り、無垢な少女を家族の前で凌辱する。その刃はかつての恩人にも……。サキが修次への愛だけを胸に最期を迎えようとするなか、なぜ彼は破滅への道を突き進むのか? 血塗られた超純愛小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
56
主人公の無関係な人達への、無差別な虐待、非道はもはやギャグ漫画の域です。読んだあと何も残らない1冊でした。2019/12/27
らむり
33
この暴力描写は相当ヤバイです。でも暴力の意図がいまいちすっきりせず。。解説にもありましたが、まさに黒新堂と白新堂が同居するお話です。2014/01/09
carl
31
確かに悪虐でした。主人公の悪虐の動機が後付けっぽく残念。ストーリーは悪虐だけかな。初っ端から酷い犯行で、こんな悪虐を思いつく筆者のビジュアルが見たくなり、ググったら以前も他の作品を読んだ時にググって拝見していた、で結果は「おっ 納得」でした。読んでいるところを人には見られたくないって感じ。2021/12/16
Kanonlicht
26
主人公の悪逆非道の行為はもちろん、その動機を知ったところでまったくもって理解不能。でも、こんな発想を抱く人間は世の中にいるわけがない、と全否定できないのも確か。この男には曲がりなりにも目的があるけれど、死刑になりたいからとか、腹いせにとか私利私欲で人に危害を加える人間もいる。連日のように海外の銃乱射事件が報道される中、もしも日本が銃所持を認める社会だったらと考えると背筋が寒くなる。救いがないように見えて、この話がフィクションだということが唯一の救い。人には薦めづらいけど。2022/04/12
菜食主義@目覚めの刻!
16
人間だれしも少なからず持っている残虐性、しかし、それを実行できるかどうかっていうとまた別問題でして・・・。本作のテーマがよく判らんです。主人公がその最愛の女を安楽死させるために悪魔にならなきゃならない・・・、って思いこむということからお話が始まるのですが、もの凄く不自然!超理解不能です。残虐な情景描写を文章表現したいがために、無理矢理後付けで理由づけしたとしか思えません。2014/08/16