朝日新聞出版<br> トリウム原子炉の道

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朝日新聞出版
トリウム原子炉の道

  • ISBN:9784022630087

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内容説明

トリウム原子力には、資源量が多い、放射性廃棄物が少ない、炉の安全度が高い、など数多くの長所があったが、潜水艦を動かし核弾頭用プルトニウムも生み出せるウラン原子炉が勝利して戦後の原子力利用体制が決められた。トリウム原発の秘められた歴史と世界の開発の現状を米ジャーナリストが報告する。

目次

1 トリウムについての忘れられた本
2 雷神の元素
3 唯一の安全な炉
4 リッコーヴァーとワインバーグ
5 原子炉の誕生
6 原子力の行き着いた先
7 アジア版原子力競争
8 原子力の次世代
9 ビジネス界からの改革
10 私たちは何をするべきか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koning

16
すっかり放射脳なカルトの人にアレされてしまって小規模実験炉を作る話もなんかダメになっちゃったっぽいなーという日本のトリウム溶融塩炉も含めて軽水炉に負けちゃった歴史なんかも含めて書いてる良い本。で、原著自体昨年の本なので、福島の事故後の状況の変化をウラン原子炉からの転換のチャンスとも書いてるとこはいいすね。しかし羹に懲りてな鱒を吹く状態から脱却してくれないと仕様済み燃料の処理とかも含めて何も進まんのがねぇ。いづれにせよ政治方面は場当たりなのでアレなんだよねぇ。2013/12/02

takao

2
☆芽が出ませんね。2017/07/08

mft

2
訳者あとがきに「本書の魅力は…人物像に迫っている点にある」とあったが、正直その部分がもう少し簡潔でもいいなと思う。▼技術的優位が普及に結びつかなかったパターンはいろいろある。トリウムを使う技術もそんな不遇の技術の一つとして埋もれそうだったが、巻き返せると考える人がたくさん出てきたという期待感がよくまとまっている。2016/11/07

Kazuyuki Koishikawa

1
日本でも開発してたのか。しかし地震が来たタイミングがおしいな。他の国での開発に期待。2013/11/17

鬼山とんぼ

0
新型原子炉応援団という印象だが、バランスよく書かれていると思った。当初、核爆弾の原料製造という観点からウラン原料の原発が優先されたという事実は、大スキャンダル。だが、後戻りできない所まで来ている人類は、膨れ上がるプルトニウムを消費により処理するしかなく、トリウム炉なり、高速増殖炉なり、研究開発を進めないとまずいなと感じた。2015/11/23

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